BPOの部屋へのコメント
1999年4月


来シーズンのBPO速報 投稿者:最上  投稿日:04月30日(金)14時48分42秒

今月の27日に、BPOの来シーズンのスケジュールが発表されたようです。

シーズンのチクルス・テーマは、来シーズンも「愛と死」。
その他、20世紀の重要作品の特集として、バルトーク、ショスタコーヴィチ、シベリウス、
ブリテン、メシアンなどが取り上げられる模様。

指揮者の人選も、特に目立った動きはなく、バレンボイム、ラトル、ナガノ、ヤンソンス、
ブロムシュテット、アーノンクールらが再登場。
87歳の2巨匠、ヴァントはブルックナー7番、サンデルリンクはシベリウス2番。

なお、コンマスのブラッハー、ヴィオラトップのクリストが退団するとのこと。
現地でもBPOの今後が、多少、危惧されているようです。

http://www.berlinonline.de/archiv/berliner_zeitung/dump/19990428/feuilleton/1998214902/1.html


定期演奏会放送中止の通告  投稿者:最上  投稿日:04月30日(金)12時39分31秒

2月にここの掲示板にベルリンさんから教えていただいたNHKのコメントを再掲しておきます。


    ベルリン・フィル定期演奏会ですが、1999年度は2月を持ちまして
    放送を打ち切らせていただくこととなりました。
    放送するにあたり、NHKとベルリン・フィルとで年4回放送の
    3年契約を結んでおりました。(年4回×3年間=12回放送)
    12回の放送をもちまして、契約が終了いたします。

    ベルリンフィル放送を楽しみにされていらっしゃる方々には
    大変ご迷惑をおかけいたしますが、どうかご理解くださいますようお願い申し上げます。
 
                                               NHK衛星放送局


これは、どのように理解すればいいのでしょうか。打ち切る理由がまったく明確でないのに。
ちなみに、ザルツブルクでBPOの楽団理事に質問したら、BPO側が延長を希望したのに、
NHK側は受け入れなかったという話は、前に書いた通りです。

「○○○がもう放送をやめろと言ったので、放送を打ち切らざるを得ませんので、ご了承下さい」
だったら、すっきりと理解できる訳ですがね。もっと事実を公開して欲しいものです。


NHK 投稿者:最上  投稿日:04月30日(金)12時25分02秒

下で書き込みしたのは、地元の新聞の週間テレビ番組表や、インターネットチャンネル案内のページを見ても、
明日の深夜の音楽番組は、何かの再放送としか書いてなかったからです。
ほんと、どうなるのでしょうか。

おそらく、NHKでも、クラシックの直接の担当者は、一生懸命によくやっているのでしょう。
ところが、このクラシックを潰そうという勢力も根強いことは、中学時代から聞いてきたFM放送の
クラシック番組や時間帯の変遷、特にバイロイト音楽祭の時間帯の移り変わりなどから、強く感じているところです。

周囲から、例えば、「クラシック部門は、自前でオーケストラも持っているくせに、何で、海外の
オーケストラの定期演奏会まで契約して放送するんだ」とか嫌味を言われ、いじめられるんでしょうかね。

こんなことを言うような人間はNHKから抹殺してもらいたいものですが(^_^;)、そうもいかないのでしょうから、
せめて、どういう会議で、どこの部門のどういう職員が、どういう発言をして、どういう結論になったのか、
その辺の情報は、きちんと公開してもらいたいものですね。


ヨーロッパコンサート 投稿者:最上  投稿日:04月30日(金)11時43分45秒

ロータリーTrp1号さん、これからも末永くよろしくお願いします。
ご自身の出演されるコンサート情報などをお寄せいただいたも構いませんので。

本日の午前中、「カナダのベーム」に引き続き、95年のBPOのヨーロッパコンサートを再放送してましたが、
グロート、ザイフェルト、フォーグラーと出演していて、感慨深いものがありました。

それにしても、今年99年のポーランドのクラカウの教会からのヨーロッパコンサート、
こんぐらの山下さんも心配されていますが、日本でもちゃんと放送されるのでしょうか。
ヨーロッパではもちろん生中継されるのですが。日本でまったく放映もされないのか。うーむ。

この勢いで?、ヴァルトビューネやジルヴェスターまでカットされたりして。うーむ。

2月に国会でNHKの予算が承認されたとき、誰もBPO定期演奏会の放送契約の打ち切りなどは
誰も質問しなかったんでしょうね。うーむ。


Re: トリスタンの初日 投稿者:最上  投稿日:04月30日(金)11時22分01秒

村田さん、こちらにもアップしたいただき、大変、光栄です(^_^)。
こちらでしか読めない方のためにも、続編も両方で併載していただければ、有り難いです(_ _)。

演出がどうしようもないというのは、私もまったく同感です。
BPOが「トリスタン」をピットで演奏したのは、1972年と1973年ですから、
おっしゃる通り、26年ぶり。BPOで全曲聞けただけで、私も大感激でした。

なお、村田さんは、私にとっては、イースター音楽祭の恩人で、1995年のチケットを
譲っていただいた方です(^_^)。  その年の公開プローべでの最初の挨拶で、
アバドが「99年はトリスタン」と言った時、客席から盛大な拍手が沸いたものです。

イースター音楽祭、一度でも聞ければいいと思っていたのですが、その話を聞いて、
99年の「トリスタン」はぜひ聞くぞと、新たに決意した訳です(^_^)。
97年から会員になったのも、今年に向けての周到な下準備でもあったのです。

今回の「トリスタン」のBPOの演奏、個人的には十分に満足できたのですが、
2002年は「パルジファル」という話まで聞いてしまって、いやはや....

どうも、人間の欲求というものは、きりがないようです(^_^;)。


ありがとうございました。 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:04月30日(金)10時43分09秒

 ありがとうございました。手違いで、同じ文を2つも載せてしまい、謝らない
といけないと思いましたが、あとの方は改行を直していたので、それを訂正
した上で載せていただいてあるなんて、なんてすごい。私の意図まで読みと
っていただいていて、謝るだけでなく、感謝感激です。ありがとうございまし
た。グロートの師匠ヴェーゼニックについては、LDで姿を見ておりますし、
その他、日本にもかれの弟子は多くいるようですね。いずれにせよ、BPOは
偉大です。このページもますます好きになってしまいました。これからもどん
どん投稿しますので、迷惑と思わず、よろしくお願いします。


トリスタンの初日 投稿者:村田  投稿日:04月29日(木)00時16分23秒

トリスタンの初日の方の感想です。
某パソコン通信にアップしたものの転載ですが、御容赦ください。

最後にベルリンフィルが、トリスタンをオケピットで演奏したのは、1973年4月22日のことです(たぶん)。
それ以後ということですから、実に26年ぶりということになります。
これだけで、もう立派な事件であり、その場にいることができただけで私にとって感動ものです。

                27 Marz 1999
       Osterfestspiele Salzburg 1999

                Richard Wagner               
              TRISTAN UND ISOLDE
              
   Musikalische Leitung Claudio Abbado
            Iszenierung Klaus Michael Gruber

                Tristan Ben Heppner
            Konig Marke Matti Salminen
                 Isolde Deborah Polaski
               Kurwenal Falk Stuckmann
                  Melot Ralf Lukas
               Brangane Marjana Lipovsek
              Ein Hirte Charles Workman
         Ein Steuermann Gudjon Oskarsson
     Ein junger Seemann Rainer Trost
     
            Berliner Philharmoniker
           European Festival Chorus

一幕の舞台は、CGで言うワイヤーフレームのように見える、パイプで組んだスケルトンの帆船の上で演じられます。
この船けっこうよく出来ていて、舵や階段はもちろん、船倉にある樽やボートまでパイプで作られています。
どういうわけか他が抽象的なのに、舳先にだけは生々しい裸体の女性の塑像が付いています。
船の帆が風でなびいており、芝居のなかで船員があげたりおろしたり出来るようになっていました。
船の向こうには、幕の最後の方に島影が映ってきて、しだいに大きく見せていました。
二幕の舞台は、木がシンメトリーに植わっているシンプルなもので、松明などはありません。
三幕は、レンガ造りの城か砦の上という感じで、大きな舞台一杯に広がっています。

印象を採点風にすると、こんな感じです。
 歌手(全員) ◎たいへんよくできました
 オーケストラ ○よくできました
 指揮     △もうすこしがんばりましょう
 演出     ×

まずは歌手。 よくぞこれだけの歌手を揃えてくれました。
ジンジンくるような声の競演です。
トリスタンのベン・ヘップナーは、ちょっと太りぎみですが、見るからに偉丈夫そのもの。
イゾルデのポラスキは、凛とした品があります。
その主役二人がパワー全開、目まいがしそうな壮絶な歌のバトルは、後世の語り草になりそう。
けっして声を張り上げたりしない、余裕ある安心して聴いていられるのは、ほんとに良いもんです。

オーケストラは、これまた凄い。
もっとも世紀末的な爛熟した響きを期待してる方は、ウィーンでどうぞ。
こちらは、もっと強靱でクリアーな響きです。

アバドの指揮はですね、なんか難しいんです、説明するのが。
このオペラに何を求めたのか、聴いてて伝わって来ないんです。
劇的で強烈な演奏でもないし、妖艶で耽美的な演奏でもないし、中庸なんです。
ああ、これが表現したかったんだな、という瞬間がありませんでしたね。

演出には、文句がいっぱいあります。
一幕は、まあなんとか合格点。 毒薬と媚薬の区別をはっきり見せなったのは減点ですが、印象的な船の美術は見事でした。
二幕は、まず松明が舞台になっかったため、トリスタンが出てくる必然性が説明されていませんでした。
もちろん、歌詞が聞き取れるひとには気にならないかもしれませんが、ガイジンの私には
ピータ・ブルックとまでは行かなくても、もう少し象徴的な演出にしてもらいたいです。
三幕はひどかった。特に人の演技がボロボロ。
トリスタンはごろっと転がったら、はい死亡、かと思ったらむっくり起き上がって、またごろん。今度は死んだみたい。
目の前に愛している人が倒れているのに、見向きもしないイゾルデ。
メロート達が攻めてくるシーンでは、寒い演技のチャッバラがちらほら。
クルヴェナールは、何だか知らないけど勝手に倒れて死んでいきました。何じゃコレ。
マルケ王が出てくると、イゾルデは倒れているトリスタンをほったらかしたまま舞台の上手の隅にひっこんじゃって、
なんでも上手の客席からはセットで見えなくなちゃったそうです。 だから、愛と死を唄い出したときは、
舞台裏で唄っているのかと思ったそうです。そして、なんの必然性もなく舞台の真ん中に出てきて、続きを唄うのですが、
それでもトリスタンには見向きもしません。 なんだかなぁ。

幕が降りてカーテンコール、歌手には盛大な拍手ですが、演出家にはブーの洗礼がしっかりありました。 当然ですね。

いろいろ書きましたが、トリスタンをこの歌手とオーケストラで聴けただけでも十分満足の一晩でした。


グロート 投稿者:最上  投稿日:04月28日(水)17時12分04秒

ロータリーTrp1号さん、早速、気合いの入った書き込み、ありがとうございます。
書かれていること、特にBPOに対する思い入れは、私も非常に共感するところです(^_^)。

今回、ザルツブルクでマーラーユーゲントオケ、またマーラー4番のエキストラの
トランペットを聞いて、BPOのここ25年のトランペットの音は、改めて偉大だったなぁ
という気もしました。

グロートの退団は残念ですが、前任のヴェーゼニクも1923年生まれで、在団期間は1951〜1974年。
つまり、51歳でやめているんですね。師匠と同じ年齢で退団したことになるようです。
もっとも、今回のバッハのように賛助出演は、たまにするのではという気もしますが。

なお、あとから(無題)で登録されたものは、便宜上、削除しておきましたが、
下記の場所においたログでは、きちんと改行された方を登録いたしましたので、ご了承下さい。

なお、この掲示板、過去のログも読めるようになっておりますので、一応、念のため(^_^)。

http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~mogami/comment/9904.html


神保町通信“カラヤン調書” 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月28日(水)15時38分27秒

●叢書・20世紀の芸術と文学
『カラヤン調書』(Herbert von Karajan Der philharmonische Alleinherrscher)
クラウス・ラング著 村上彩訳
株式会社アルファベータ ISBN4-87198-489-3 C0073

年初に購入、1週間ほどかけて読みました。カラヤンを中心に、関係者のインタビューなど
で構成されています。表面に出ている事実のみで構成されているのですが、それはそれ、な
かなかに生々しく我々にも身近な記憶も多いので興味のあるかたは一読しておくといいでし
ょう。

日本訳はドイツ語から英訳された“The Karajan Dossier”というタイトルの本からの重訳。
後書きはアルファベータ社の中川氏の筆によるもので、いわく・・・いい独訳者が見つから
なかったのでドイツ語もわかる英訳者にお願いした・・・とのことです。

それはさておきですが、読んでいただけで気がついた事実関係の誤り(これは原著の記載で
しょうね)らしきものや表記の間違いが、ざっと10か所ほどありました。

(×)ヘルムート・バルチャ>>(○)ヘルムート・バルヒャ
(×)フランク・マルティン>>(○)フランク・マルタン
(×)ミカエル・ギーレン>>(○)ミヒャエル・ギーレン
(×)ゼンダー・ヴェーグ>>(○)シャンドル・ヴェーグ

・・・バルヒャはヴァルヒャだったかとも思いますが手許に資料がない。それにしてもイー
ジーな表記間違いだと思います。この訳者って本当にドイツ語もわかってる人なのかな?

とはいっても、ドキュメンタリーとしてはおもしろい本でした。

明日から連休に突入します。30日は有休。5月6日にお会いしましょう。


グロートと私 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:04月28日(水)15時15分12秒

  こんな題名で始めると、さもグロート(もちろんラッパのグロートです)と私
がすごく親しいみたいですが, もちろんというか、残念ながらというか、そん
なことはありません。話しかけたことぐらいはありますけどね。彼は私にとっ
て永遠のアイドル、理想、目標なんです。
 BPOと私の出会いは1975年,小学生の頃です。’60年代録音のカラヤ
ンとのベートーベン5番/6番のLPでした。当時、世界最高のコンビという話
で、初めて買うクラシックのレコードということもあり、それなら最初からいい
ものをと思い、このレコードを購入したのです。でも、まだその段階では何と
なくでした。
 その後、中学生になり、’75年録音のやはりカラヤンとのチャイコの5番
を買って聴いたとき、その瞬間がやってきました。当時すでにラッパ奏者で
あった私にとって、目標とすべきすんごいラッパの音がそこにあったんで
す。これだ!それからBPOは私の理想となり、そこのラッパ奏者はアイド
ルになりました。まもなく、当時新録のベートーベンの交響曲全集を購入し、
ラッパの音に自分の理想を確認するとともに、付録で付いていたメンバー
の写真にラッパ主席のグロート、クレッツァーを見つけました。
 高校生の頃、私の住む田舎の方にもBPOのブラスアンサンブルがやっ
てきて、名演を聴かせてくれました。そのとき、はっきりとグロートの音を眼
前で聴き、この人である、と確信したのです。
 BPOの生体験は、残念なことに学生時代普門館でのベートーベン5番/
6番だけしかありません。BPOブラスの方は3回ほどあります。(ブラスの
すべての演奏会でサインをもらいました。)あとはもっぱら、CD、レコード、
昔はFM、最近はLDやBS放送などの映像付きも見ております。でも、コン
ダクターはやはりカラヤンかなーという気がするので、新録はハイティンク
やヴァントなどを除きそう買おうと思わない今日この頃です。
 ラッパに戻りましょう。私は社会人となり、父となった今もラッパを吹き続
けています。使用楽器はもちろん、ドイツ管のロータリー式です。オケやア
ンサンブルの中で使っております。ヤマハ製で、モンケのベルリンモデルタ
イプの楽器です。B管、C管とも持っています。最近はトップはC管(レヒナ
ーやヤマハ)を使っているようで、B管もレヒナーが見られるようになりまし
たが、個人的にはモンケのB管で統一していた80年代初頭までの音がよ
り好きなので、私も主にトップを吹きますがモンケタイプのB管を主として使
っています。楽器のケースにはグロート、クレッツァー両氏のサインがあり
ます。  98年夏頃からグロート引退のうわさを聞き、不安に思っていました。
BSでも最近の生放送ではクレッツァーばかりで、ますます不安になりまし
た。先日BPOのホームページにアクセスしてラッパのトップがクレッツァー
の他はN.N.となっていてショックを受けました。私にとってはグロートは
Mr.BPOなのです。クレッツァーの方がより理想的な演奏をしていることもし
ばしばであり、彼も理想的だと思うし、好きです。それに、奏者としてグロー
トは世界最高とは言えないかもしれない。ピッコロTrpも、彼よりうまい人は
いるでしょう。でも、彼の明るく伸びやかで、それでいてロータリーらしさの
ある音、血が通っていることを感じさせる演奏がやはり私にとっては理想で
す。グロートが演奏したブランデンブルグ、持ってないんですけど、ぜひ欲
しいですし、ロ短調ミサなども手に入れたいですね。ザルツブルクでのロ短
調ミサはグロートが吹いて、良かったとありましたが、聴きたかったですね。
 とにかく、グロート引退は残念です。でも、次の人もきっとすごいでしょう。
フランクフルトのフリードリッヒ?ハンブルクのヘーフス?それともホルンの
ドールのように、コンクールなどとは無縁であっても天才的に素晴らしい逸
材が彗星の如く現れるかな?ホルンのザイフェルトが素晴らしいのは自分
の時代だけでなく、ベルリンPOのようなステータスのオケはいつでも最高
なのだと言っていますが、まさにその通り!管楽器では退団組には、Flの
ツェラー、ゴールウエイ、Obのシュタインス、コッホ!クラのライスター、Fg
のピースク、ブラウン、Hrのザイフェルト!トロンボーンのドムス、ウテッシ
ュ、ティンパニーにはティエリーヘン、フォーグラー等々他にもたくさんのす
んごい人たちがいたし、今だって最高の名手たちがそろっている。これから
も最高のオケであり続けるでしょうし、期待して聴き続けます。BPO万歳!

 p.s.いつかグロートと一緒にビバルディーの2本のTrpのための協奏曲を
演奏してみたい。無理かな?長くなってごめんなさい。


ロマンティック 投稿者:最上  投稿日:04月28日(水)13時04分29秒

なかなかよかったようですね。聞けなくて残念です。
ロマンテッィクというと、チェリビダッケ/ミュンヘンフィルを
88年秋にミュンヘンで2回(+ゲネプロ)、93年春に大阪と東京で聞いたので、
未だにその呪縛から抜けられないのですが、そろそろ抜けないといけないなとは思っています。
その意味で、アーノンクール/コンセルトヘボウの実演は、なかなか貴重な体験でしたが。


>Yoshihashiさん、先日のジャズの方とも貴君が話題に出たのですが、また夏の中央公園で演奏、日程がわかったら、誘って下さい(^_^)。
    
>六甲おろしさん、ハンドルはお好きな方、あるいはその日の気分で使い分け下さっても構いませんよ(^_^)。


トランペット 投稿者:最上  投稿日:04月28日(水)12時37分11秒

ロータリーTrp1号さん、どうぞこれからも気軽に書き込んで下さい(^_^)。
ハンドルから考えて、トランペットを吹かれてるのでしょうか。

今回、イースターの報告はまだ終わってないのですが、トランペットのトップに関しては、
クレッツァーが「トリスタン」とショスタコ15番、
グロートがロ短調ミサでお手伝い、マーラー4番は全然別のエキストラの人でした。
このエキストラの人は、前の二人に比べると、やや厚みのある音かな、という印象を受けました。 


四国高松出張日記 投稿者:最上  投稿日:04月28日(水)12時28分35秒

Honey さんという方、今回の「ボエーム」の衣装の仕事で、高松に来られたようですね。
新国立劇場でのオペラの舞台衣装なども製作されているようです。

私の住んでいる土地について、 多少ともご関心をお持ちの方がおられましたら、
参考になるかと思います(^_^)。

しかし、オペラ公演も衣装あわせなどまで考えると、本当に気が遠くなりそうです。
また公演当日の報告を読むと、とんでもない人がいたりすることもわかりました。

http://www.kiwi.ne.jp/~honey/Photo/takamatsu/index.html


昨夜の大阪フィル演奏会 投稿者:Yoshihashi  投稿日:04月27日(火)21時28分55秒

 言葉にすることができないほどとてもすばらしい演奏会でした。
「ロマンティック」がこれほど美しい音楽だったとは!朝比奈氏と
大阪フィルはこの曲の魅力を余すところなく浮き彫りにしたように
思いました(ホルンの弱音が少々頼りなくきこえた箇所があった以
外は、各パートとも申し分のない出来でした)。終楽章の最後の和
音がホールいっぱいに鳴り響いてからしばしの静寂の後、15分ほど
にわたって感動的な拍手が続いたのでした。
 きのうの演奏会の模様は朝日放送が収録していましたが(会場に
入るときにアップで写ったかもしれない)、ここからぜひともCD
化してくれると大変うれしいです。昨年リリースされたヴァント氏
とBPOの録音(TVで見ましたが、それにしても同じコンビの9
番の演奏も絶品ですね。5月中旬のCDの発売が待ち遠しくてたま
りません)と並べて、手元に置きたいのですが・・・

 「ロマンティック」の前に演奏された、下野竜也氏指揮のヒンデ
ミットの演奏も予想をはるかに上回るもので、氏には温かい拍手が
贈られて、ホール内がほのぼのとした雰囲気に包まれたのも忘れら
れません。


HN間違えた(笑) 投稿者:六甲おろし  投稿日:04月27日(火)15時31分36秒

最近,阪神ファンをやめたので,かっこつけてDebussyと名乗っていたら,
ここでもそうしてしまった(笑)


朝比奈の抒情的なロマンティック 投稿者:Debussy  投稿日:04月27日(火)15時30分38秒

昨日は,素晴らしい演奏会でした。聴いている方のこころがあたたかくなる演奏ってめったにありません。
おかげで,昨年のベルリン・フィルも3月のウィーン・フィルの印象もすべて霞んでしまいました。
朝比奈のブルックナーにはシューベルトを連想させるとかつてから言ってきましたが,
その抒情的な美質が最高に発揮された演奏だったかと思います。
大阪フィルの調子が非常によく,ロマンティックってこんなにいい曲だったかなと思わず唸りました。
ウィーン・フィルだってこんな演奏をすることは簡単ではありません。
今後の朝比奈のチケットはすべて押さえてあるので,楽しみです。
次は,5月9日のベト4&7(フェスティバル)


よろしく 投稿者:ロータリーTrp1号  投稿日:04月27日(火)14時53分18秒

 楽しいページを見つけて、勤務中によく見ている悪い私。言いページが見
つかって本当にうれしいです。これからちょくちょく投稿させていただきやす。
よろしうに。


週末は 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)18時00分16秒

BMWさん、本日も無事届きました(^_^)。ありがとうございます(_ _)。

週末は、「ボエーム」の本番に気をとられ、WOWOW も、デュトワも、BPO再放送も
全然録画体制すらとれませんでした。
それにしても、BPO団員も、オペラを演奏するのが面白いという気持ち、
何となく、わかるような気もします(全然レベルは違いますが ^_^;)。

朝比奈さん、そういえば「指環」もありましたね。
私がイメージしていたのは、関西歌劇団だったかで、とにかく数多くのレパートリーを
こなしていたというものです。これだけでも、すごいと思っています。


Re:朝比奈とオペラ&昨日のヴァント 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月26日(月)17時47分44秒

87年のDOBの『ニーベルングの指環』日本公演より前に、新日フィルとの『リング』の
演奏会形式が完了したため、日本における『リング』の完奏指揮者というかつまりは『神々
の黄昏』初演指揮者は朝比奈ということになっていますね。舞台の通し初演はDOBなんで
すがね。

全曲CDも発売されていますが聴いたことがありません。ワーグナー好きとしたら聴いてお
くべきかな。

昨日ETVのBPOは出かける用事の直前だったので、録画しておきました。2曲目をシュ
ーベルトの9番だとず〜っと思い込んでいて(^_^;)、楽員が入ってきたところで、ホルン奏
者が“ワーグナー・チューバ”を持っているのに、「へえ〜『グレイト』ってワーグナー・
チューバを使う箇所があるんだ」と『グレイト』のスコアを読んだことがあるにも関わらず
馬鹿な勘違いをしたあげく、演奏が始まり音が鳴ったところで、ようやくブルックナーだと
気がついたオタンコものです。

長老系の指揮者のときは客の入りが違うなあ。


朝比奈とオペラ 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)15時55分43秒

Anjaさん、どうも、この週末、ベルリンはサロネン旋風だったようで(^_^)。
他紙にもたぶん、まだ何か載っているはずですので、またチェックしたいと思っています。

ところで、オペラの話題と朝比奈の話題ですが、この二つは結びつくのですよね。
朝比奈さん、オペラが大好きで、ひょっとしたら、日本で一番オペラを振ったことのある指揮者
の一人ではないかという話も、どっかで聞いたことがあるのですが。


サロ様の!サロ様の!!! 投稿者:Anja  投稿日:04月26日(月)15時28分58秒

最上さん、こんにちは!!!

サロ様ですわね(感激)。

訳しますわぁ!!!
サロ様の愛さえあれば、訳せるはず!
頑張ります!


朝比奈 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)14時50分42秒

そういえば、今日でしたか。
ここにも書き込んで下さってる方(六甲おろしさんなど)も行かれるのではと思いますので、
戻られたら、ご感想など書いてもらえればと(^_^)。

今晩は、私は新任ドイツ人教師の歓迎会(私が幹事)なので、結局は行けないようです。

週末の「ボエーム」、地元の総力を結集した感じで、なかなかよかったのではと思いました(^_^)。
第2幕のカルチェ・ラタンも、幕が開いたら拍手が起きたし(まるでメトみたい ^_^)
最後の第4幕は、自分で演奏したせいもあるのでしょうが、ミュンヘンでの上演より、
なかなか感動的だと思いました。


御無沙汰しております 投稿者:Yoshihashi  投稿日:04月26日(月)12時08分48秒

 お久しぶりです。
 ボエーム、大変お疲れさまでした。所用で拝見することができな
かったのが大変残念です(涙)。

 話は変わりますが、今年の第九はなるほど、関西フィルの出演な
のですね。これで、(個人的に思うのですが)かなりすっきりする
と思います。編成の問題など、改善してほしいと思っていたところ
でしたので・・・今回は、多忙ゆえに出演できる見通しが立たず残
念ですが、ぜひききには行きたいものです。

 これから大阪へ、朝比奈氏の「ロマンティック」の演奏会に行っ
てきます。


サロネンのプレトーク 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)12時06分40秒

先週の金曜日のBPOとのコンサートに先立って行なわれたプレトーク、
どうも、聴衆から単刀直入に後任の件についての質問が浴びせられたようです(^_^)。

その回答は、なかなかクールなものだったようです。

自分は住んでいる場所に満足しているし、ここ数年で、やっと作曲や家族との時間も
持てるようになった。
アバドはBPOで終身指揮者をやめた最初の指揮者だが、これに象徴されるように、
BPOはもはや指揮者にとって運命的なものではなく、単なる雇用者に過ぎない。
キャリアの頂点を築くといった時代は過ぎ去ったし、そういう神話はもう終わった。

http://www.berlinonline.de/archiv/berliner_zeitung/dump/19990426/feuilleton/1998213643/1.html


サロネンのインタビュー 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)11時27分59秒

下記に載っているようですね。

今はじっくり読む時間がないので、詳しくはご紹介できませんが、
今世紀の作曲家では、新ウィーン楽派(アドルノ・シューレ)よりストラヴィンスキーの方を
高く評価しているようです。

http://www.berlinonline.de/archiv/berliner_zeitung/dump/19990423/feuilleton/1998212857/1.html


香川のボエーム 投稿者:最上  投稿日:04月26日(月)10時49分54秒

土日と2日間の公演を終えて、やれやれといったところ。
それにしても、ピットの中でオペラを演奏するのは、なかなか楽しいものです(^_^)。

楽屋の通路に山のように並べられた舞台道具(主に第2幕のカルチェ・ラタンの群集用?)を見ると、
気が遠くなりそうで、オペラなんか、好きじゃなきゃ、やってられないなぁという気もします。

第2幕のバンダ、スネアは高校生でしたが、トランペットは香川では有名なジャズバンドの方々で、
打ち上げで、いろいろ親睦を深められたのもよかったです。
私の職場のOBの方もおられたようで。

http://www.niji.or.jp/home/satchmo/swjo.html


ロ短調ミサ 投稿者:最上  投稿日:04月22日(木)18時49分16秒

さて、イースター音楽祭、4月2日、お昼前にプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番を
聞いた話は以前に書きましたが、アバドもこういうロシア物は得意なのか、30分足らずの
短い時間ながら、なかなか聞き応えのある演奏で、曲の最後の方の不思議な音楽の感じの表出感も
見事だったと思います。BPOの威力のあるのでしょうが(弦は14,12,10,8,6、2管編成)。

この後、楽屋出口では、ツアーの方々と思われる20〜30人の日本人が、コンマスだった
安永さんを囲んで記念撮影などしておりました。
ホルンのクリアーも親日家なのか、この団体と一緒の写真撮影に気さくに応じていたようです。

この日の晩はバッハのロ短調ミサ曲。今年のイースター、アバドに話をしぼると、
マーラー3番、「ボリス」と得意の曲を取り上げて、暗譜で指揮した昨年に比べて、
ロ短調ミサ、「トリスタン」、いずれも譜面を見ながら、音楽をじっくり聞かせるという感じでした。

ロ短調ミサでは、指揮棒は使わず、バッハの大作に奉仕してくれたという印象でした。
弦楽器はヴァイオリンがファーストもセカンドも各4人ずつ、ヴィオラが3人
チェロ3人、コントラバス2人という小編成。

木管ではフルートのブラウとオーボエダモーレのシェレンベルガーが大健闘。
グロートをトップとする3本のトランペットも全体に見事に溶け込む感じでした。
スウェーデン放送合唱団は、前列の女声が21名、後列の男声が19名。

アバドの指揮は、「トリスタン」と同様、実にていねいな指揮でよかったと思います。
例えば、グロリアの中間部の有名な「クイ・トーリス」など、あっさりしたテンポで進むのかと
予想していたのですが、ゆったりとしたテンポで、こうした聞き所は、じっくり聞かせてくれました。

クレドの中間部もゆっくりでしたし、ここではオルガンのふたも閉めたりと、芸もこまやかでした。
芸がこまやかというと、合唱が8声部に拡大するホザンナでは、ステレオ効果をねらってか、
合唱が左右に分かれました。この効果は実に絶大。残りの曲は全部この配置で歌ったのですが、
どうせなら、最初からこういう配置でもよかったのに(^_^)という気もしました。

弦の響きはヒンヤリとした古楽器風な演奏スタイルも感じさせてくれました。
フルートの黒い色で、木製?かと思いますが、響きは普通のと変わりない感じですね。
(ちなみに、デュッセルドルフで私の高校の後輩にあたるというフラウト・トラヴェルソ奏者の
  方ともお会い出来たのですが、この方の、単に木製にしただけでは、モダンと何も変わりま
  せんよ、という話に影響されたということもある ^_^;)

アルトのオッター、毅然と座っていただけの一昨年の「マタイ」とはうって変わって、
ソリストでは一番右端に座っていたせいもあるのか、椅子を斜めにして座り、
合唱曲の時は、合唱団の方を見て、その見事な声に、一緒に首を振ったりしていました。
終演後も合唱団に花束を投げたりと、なかなかの活躍ぶり(^_^)。
もちろん、「アニュス・デイ」のソロもよかったです。

そして、最後の「ドナ・ノービス・パーチェム」。素晴らしい曲と演奏。
曲が終わって、アバドが緊張を解くまでの約30秒間、もちろん拍手はありません。
演奏者が楽器を体から離してから、一斉に盛大な拍手。いやはや、実に得がたい体験でした。


フェスティバル第九 投稿者:最上  投稿日:04月22日(木)17時25分17秒

私が「香川第九フェスティバル・オケの怪?」(未完)なるページを作成していたからでもないのでしょうが(^_^;)、
この秋の香川の第九は、オケは関西フィルが演奏するようですね。
こういうすっきりした形で、県外からきちんとしたオケを呼ぶのであれば、私は大賛成です。

あそこでは、特定個人が恣意的に県外や県内から奏者を呼び集め、チェロやコントラバスが以上に多く、
ヴァイオリンが全然少ないといった不自然な編成のオケを勝手に「フェスティバルオケ」と呼んで、
そのために税金が無駄に使われていることに苦言を呈したかったからで、今年はちゃんと関西フィルが
演奏してくれるなら、あのページを書き続ける意欲も失せてしまいます(^_^)。

http://service.kagawa-net.or.jp/geifes/fesno9.htm


19世紀オーケストラ第3回演奏会 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月22日(木)12時04分41秒

友人が所属しているアマチュア・オーケストラの演奏会の案内が来ました。この場を借りて
PRさせてください、よろしくお願いします。


日時:1999年5月15日土曜日13時開場、13時30分開演
場所:すみだトリフォニーホール
入場料:全席自由 1,000円
問合せ:吉田通洋 048(873)6205

指揮:金子建志
管弦楽:19世紀オーケストラ
 
曲目:ヴァーグナー  舞台神聖祝典劇「パルジファル」より
                                          前奏曲と聖金曜日の音楽
        ブルックナー   交響曲第9番ニ短調(原典版)
 
PR:創設して僅か1年足らずのオケではありますが、過去2回の
     演奏会はいずれも「音楽現代」誌に取り上げられ絶賛を受けました。
     又、第二回演奏会ではマーラー交響曲第10番クック完成版のアマチュア
     日本初演(うまく行けばアマチュア世界初演)、クック版第三稿第二版としては
     プロも含め日本初演を行ないました。
     後期浪漫派の大曲を愛し、評論活動の傍ら余技以上の名指揮者ぶりをみせる
     金子建志氏を慕う若手アマチュア有志によって結成された意欲的なアマオケです。
     基本的にはメインはブルックナーとマーラーのみで、今回は金子氏の最も得意と
     するブルックナー第9を取り上げます。指揮に関してのみ言えば、朝比奈隆をも
     超えるかもしれない巨大なスケールの演奏になると思われます。
     ご興味をお持ちの方は是非いらして下さい。
 


2001 投稿者:最上  投稿日:04月21日(水)19時16分45秒

先に触れた Zweitausendeins は、10年前、ミュンヘンにいた頃によく利用していたのですが、
今回は、ケルンとデュッセルドルフの店に初めて入ってみました。非常に小さいお店です。
(ケルンでは、今も世界一大きいと書かれている Saturn Hansa というCD店にも行きましたが。)

2001 は、独特な品揃えのCDや書籍が格安で売られています。詳細はホームページでもわかるかと。
例えば、チェリビダッケの海賊盤11枚組が、30マルクだったので、捕獲してきました。

ただ、いわゆる普通のクラシックのCDは、日本の外資系輸入CD店でも買えるので、
最近は、クラシックコーナーをそんなに注意深く物色することはありません。
(海外だからといって、値段がそう安い訳でもないし。)
むしろ、子供のCDコーナーなどを見る方が多いです(^_^)。

今回、あと 2001で買ったのは、ラジオ・ブレーメン製作の「ニーベルングの歌」(6枚組で60マルク)。

ちなみに、これは黄色のDG盤なのですが、日本でも売られているのでしょうか?

     Franz Fuehmann  "Das Niebelungenlied"  437 978-2

あと、今回は、子供向けのメルヒェンのCDなどをいろいろ仕入れてきました。

DG盤だと、表紙の黄色いマークの下に「JUNIOR」と書かれたCDを買うことが多いのですが、
日本でも売られているのでしょうか?

今回は「チェネレントラ」「ヘンゼルとグレーテル」の子供向けの語りつき抜粋盤を購入しました。
前回も、"Eine kleine Zauberfloete"というのを買いましたが、これはなかなかお薦めです。
あと、「モルダウ」というのも、解説及びフリチャイのリハーサル付きで、ジュニア向けとして
売るのももったいないようない内容でした。

http://www.zweitausendeins.de/


jpc 投稿者:最上  投稿日:04月21日(水)18時48分11秒

JPCといったら、日本では、Japan Percussion Center(コマキ楽器)をイメージするのですが、
ドイツで、今回、jpc というCD・楽譜店を見つけました。

どうも、jazz  popp  classic  の略に過ぎないようですが(^_^)。
下記のホームページもあり、今、ちょっと覗いてみたのですが、ちゃんと音も聞けるようですね。

私は、3月31日、ビーレフェルトで見つけたのですが、
ビーレフェルトのオペラのオケが演奏したCDが売られていて、ちょっと興味をそそられました。

cpoというレーベルで、次の三作。

  ・Ullmann:  Der Sturz des Antichrist
  ・Spohr:    Faust
  ・Krenek:   Der Sprung ueber den Schatten

オケは、いずれも Bielefelder Philharmoniker。
結局、買うのは思いとどまりましたが、マイナーなオペラに興味のある方には、お薦めかもしれません。

http://www.jpc.de/


Berliner Sinfonikerでした… 投稿者:ohara  投稿日:04月19日(月)23時05分42秒

どうも最上さん、oharaです。
今日の19日の朝日新聞に今年9月のブランデンブルク門で行われる催しの公告が載っていました。それによると、BPOじゃなくって、ベルリナー・ジンフォニカー(ベルリン交響楽団)でした(+。+)アチャー
…と、いうことで、クラシック関連の話題については、ワイドショーなどあてにならない、ということでしょうかね?
また、面白い情報があったら書き込みますのでよろしくお願いします。


Zweitausendeins 投稿者:最上  投稿日:04月19日(月)17時37分31秒

>ALFEE

9月だったら、ベルリン芸術週間なのでしょうか(^_^)。
ブレッターあたりの情報に注意しておきたいと思います。


>イースターの放送

4月5日の「トリスタン」の日、お昼頃に一度部屋に戻り、たまたまベット備え付けのラジオをかけたら、
たぶん、オーストリア放送協会だと思いますが、前日聞いたばかりのショスタコの15番をやってました。
ただ、演奏日は、(中国の主席も客席にいた)3月30日のものだとのこと。
ラジオでは第4楽章しか聞けませんでしたが、なかなかいい演奏でした(^_^)。
テレビでは、たぶんやってないと思います。

えーと、今から、歓迎会で外出しないといけないので、CDの件は後日に(_ _)。
とりあえず、タイトルの店をご紹介しておきます。

http://www.zweitausendeins.de/


1958年6月NHKTVで放送の「ベルリン・フィルの歩み」について 投稿者:マラドーナ  投稿日:04月17日(土)23時21分20秒

今日昔の新聞を見ていたら、1958年6月8日(日)にNHKテレビで「ベルリン・フィルの歩み」という番組が放送されていたようです。
約1時間30分の放送時間でしたが、この映像は現在LDかビデオとして残されているかどうか
ご存知の方いらっしゃいませんでしょうか?
当方では内容については何もわかっておりません。
恐らくフルトヴェングラーやカラヤンは間違いなく出ていると思いますが・・・・。


珍しいCDは?イースター音楽祭の放送は? 投稿者:マラドーナ  投稿日:04月17日(土)01時39分11秒

最上さん、こんばんは。

ご質問です。旅行中ドイツやザルツブルクで日本では売っていないような
珍しいライブのCDを見かけられましたか?
また、イースター音楽祭のラジオ放送やTV中継はありましたか?

掘り出しもの情報があればお願いいたします。


BPOがALFEEと??? 投稿者:ohara  投稿日:04月17日(土)00時27分02秒

どうもoharaです。
今日、午前の芸能ワイドショーをぼーっと見ていたのですが、
あのThe Alfeeが9月(今年か来年かは?)にベルリン・ブランデンブルク門の所にて
ライブを行うらしいです。これだけだとなんてことないのですが、
この時にBPOとの共演もあるとそのワイドショーでは言ってました\(◎o◎)/エーッ!。
ほんまかいな???「ワイドショーからの情報」というのが自分でもイマイチ引っかかる
のですが、とりあえずご報告まで。
さて、真実はいかに!?!?!?!


ボエーム 投稿者:最上  投稿日:04月16日(金)21時51分41秒

ザルツの「トリスタン」の翌日に、ミュンヘンまで行って、「ボエーム」を見たのですが、
これの舞台は、なかなか悪くなかったです。オットー・シェンクの30年前の古い舞台ですが、
第2幕なんか、40〜50メートルの舞台奥まで道路が伸びていて、バンダもその奥から行進。
この辺のカルチェ・ラタンの雑踏の雰囲気、日本では何年たっても無理でしょうね。
(明日夜の練習で、高校生のマーチングバンドと初合わせ。うまくいくといいのだが。)

もちろん、ピット内の打楽器、出番が少なく目立つ訳ではないのに、結構、大変なティンパニも観察(^_^;)。
歌手では、マルチェルロのキーンリーサイドの演技が、なかなか絶妙でうまかったです。
(ザルツのバッハでは、前半のバスのアリアのみ担当。これもよかった。)
第2幕、第3幕でのムゼッタとのやりとりなんか、見応えがありました。
ロドルフォよりマルチェルロが中心のオペラという感じで、楽しく見ました。
これも、なかなか思わぬもうけものでした。


金曜の夜は 投稿者:最上  投稿日:04月16日(金)21時35分39秒

今日から7月までは、夜の9時までドイツ語の授業です。
もっとも、今日の最後は、シューマンとモーツァルトの5月に因む歌を聞いて終わりにしましたが。
来週は、翌日の「ボエーム」の練習(ゲネプロ)があるので、休講です(_ _)。
その代わり、連休中の30日は、きちんと授業します。

本日のこちらの朝日の朝刊には、ザルツについては載ってませんね。昨日だったのだろうか。うーむ。

うーむ、というと、現在は絶版で、ドイツのあちこちの古本屋でも見つからなかったある本の
相互貸借を依頼していたのですが、「所蔵研究室の都合により貸出できない」とのこと。
ちなみに、新潟大学です。どういう研究室なんだろう、ほんと。関係者の方、おられませんか?


2000年BPO公演(続) 投稿者:菅野  投稿日:04月16日(金)11時24分50秒

神原事務所のHPをよく見ると、ハーンとともに、ジャン・ルカ・カシオーリもソリストとして挙げられてますね。
ということは、アバドのコンサートは、カシオーリとのイタリアコンビで、ベートーヴェンのコンチェルトあたりでしょうか。
カシオーリは、前にチョン・ミョン・フンと来てなかなか見事な「皇帝」を聴かせてくれたという記憶があります(FMでも
放送されましたが)。
朝日の夕刊では、ザルツのトリスタン、やはり好評だったようですね。うーん、トリスタンとコンサート2回ですか、
ヤンソンスも聴きたいし、選択に困りますね。


ザルツブルクでの後任予想 投稿者:最上  投稿日:04月15日(木)14時55分18秒

ザルツブルクの新聞にも、BPOの後任については、いろいろ書かれていたようです。
「BPOの音楽監督は、イースター音楽祭の芸術監督にもなるのだから、我々も無関心ではいられない」
という書き出しで、たいてい始まってました。

内容は、バレンボイムとラトルがリードしているという感じだったと思います。
「音楽監督になったら何をやればいいかを完全に掌握しているのがバレンボイム。実務での問題はない。
  他方、音楽的な面では、ラトル。特に若手団員の間からは評価が高い。」

そして、ヤンソンス、サロネン、ティーレマン(まだ若すぎるが)が有力候補とのことでした。


ヴァイオリニスト 投稿者:最上  投稿日:04月15日(木)14時40分16秒

以前に書いたヤンソンスのコンサート情報、ソリストはハーグナーと書きましたが、
ハーンのことだったかもしれませんね(^_^)。
何せ、僅かの時間に、ヴァインガルテンから口頭で聞いただけなので、
両者を混同した可能性もないとはいえません(_ _)。
ご了承下さい。

99年12月に予定されているヤンソンス指揮のコンサートに、ショスタコの協奏曲第1番が入っていれば、
たぶん、ハーンがソリストということになるのでしょうね。
そうすると、やはり、ハーグナーは、アバドの秘蔵っ子ということになるのか(^_^)。

神原も、これからは、率先して最新情報を流してくれると、有り難いですね。


2000年BPO公演 投稿者:菅野  投稿日:04月15日(木)09時33分46秒

新しくできた神原事務所のHPでは、ソリストとして、ヒラリー・ハーンが来るようですね。くわしくは↓へ。

http://www.tdnet.co.jp/kambara/plan.html


昨年末のベルリン・フィル(4) 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月13日(火)16時10分35秒

12月12日(土)20:00〜

指揮/サー・ロジャー・ノリントン

J.ブラームス ヴァイオリン協奏曲
             (ヴァイオリン独奏/ケネディ)
       アンコール/???
------------------PAUSE-----------------
E.エルガー 交響曲第1番

チケットを予約した時からひそかに楽しみにしていたプログラムです。2曲とも実演を聴く
のは初めてですが、事前にいささかなりと録音で親しんでおきました。この日のコンマスは
安永氏でした。彼が最後に入場してきたときは拍手の手に思わず力が入ったのでした。

前日がウンター・デン・リンデンでの『ジークフリート』で翌日が『神々の黄昏』という、
そのはざま。月曜日には最終目的地のウィーンに向かいフォルクス・オパーの『ニュルンベ
ルクのマイスタージンガー』を目指すのでした。

さて1曲目、ブラームスを聴くのはゲルマン系のオケに限りますね、ほんと。序奏からして
深々と懐のたっぷりした、重心の低い音色がホールに満ちていきます。こういう音が聴きた
かったのよと感慨にふけるのも束の間、ケネディ君のドタンバタンという足音に興が醒めて
しまいました。彼が“嫌い!”ってんではありません。もう、最後まで天才の香を漂わせた
演奏には賛辞を贈ることを躊躇しません。しかし、それでもあの足はないだろうと思います。
客席も『しようがねえなあ』というシニカルな苦笑いモード。

本当に演奏はよかった。最初から最後までよかった。第2楽章なんて、涙がこぼれそうにな
ったもんね。何から何まで、ぜ〜んぶ美しいデリカシーに富んだブラームスでありました。

曲が終わって、もちろん盛大な拍手。ケネディの親衛隊もいるようで、ステージに駆け寄る
おねいちゃんが一人。で、拍手に応えてアンコールを1曲。これが何だったのだろう、曲名
は分からずの、現代無伴奏曲(僕にとっては『春の祭典』『ヴォツェック』以降は、すべて
現代音楽)を延々と10分近くやらかし、おまけにスピーチまでやらかしたのでした。我々
はバックステージ席だったので、スピーチの内容(英語でしたが)を聞き取ることはできま
せんでしたが、いささか腹も立ってきたのでした。

まさにレッテルどおりの“反逆児”です。奔放な舞台マナーも、ありあまる才能があっての
お目こぼし。でも、これはベルリン・フィルの定期演奏会であってケネディのリサイタルで
はないのですね。それに、あんたはこれで仕事は終わりだろうけれど、これからもう1曲、
1時間近い曲をオケは演奏し、聴衆は聴くことになるのです。

憤懣やるかたなく休憩。気を鎮めつつエルガーに臨みました。いい演奏だったと思います。
ノリントンの淡々とした指揮にBPOが忠実に反応して、それこそエルガーらしい叙情味
を堪能することができました。

でも、ケネディのおかげで(と僕は思っています)緊張の糸を維持するのに必死であった
オケと聴衆は3回ほどのカーテンコールであっさりと解散。ノリントンは何だったの?

この模様はNHKでも生中継されたので、ご覧になったかたも多いと思います。映像から
の印象もお知らせください。


Re:音楽祭でのBPO 投稿者:岩佐  投稿日:04月13日(火)11時51分35秒

ベルリンさん、こんにちは。
ルツェツン国際音楽週間のURLは下記のとおりです。昨日見てみましたが、8月30日のチケットは
まだ残っているようです。こちらはOnlineで予約できます。
また、9月上旬でしたらベルリン芸術週間でAbbado-BPOがマーラーの9番をやりますね(9月7日、8日)。
URLは、
http://www.berlinerfestspiele.de/berlinerfestwochen/
です。
他は分かりませんので、お分かりの方フォロー願います。

http://www.lucernemusic.ch/


音楽祭でのBPO 投稿者:ベルリン  投稿日:04月13日(火)03時41分45秒

岩佐さんお返事ありがとうございます。
早速調べて見ようと思います。もしLuzernやsalzburg以外にも
今年8月と9月初旬にBPOの演奏会が行われる音楽祭などをご存知の方がいらしゃったら
ぜひ教えていただきたいのですが、宜しくお願いします。
たびたびすいません。


トリスタン第3幕 投稿者:最上  投稿日:04月12日(月)17時53分40秒

えーと、ついでに続けて書いておきましょう(^_^)。

岡本さんによると、「第3幕には極めて写実的なカレオールの城が登場といった具合で、
象徴的な空間から具象的なものへという流れが特徴」と書かれていますが、まさにその通り。
何故か第1幕、第2幕の象徴的というか、より抽象的な感じの舞台から、
一転して陳腐で凡庸な舞台装置になってしまいました。

第3幕の前奏曲での、BPOの弦楽器陣の素晴らしさ、筆舌に尽くしがたし。
その後、ピット内の照明が徐々に消されていき、最後に指揮者の譜面台の照明も消えた中、
真っ暗な会場で、ドミニクのイングリッシュホルンのソロだけが、舞台裏から聞こえてくる
というのは、前に書いた通り。ほんと、よくやってくれます。

その後、またピット内に照明が灯され、舞台装置も目に入った訳ですが、どうも、
第3幕は、この陳腐で中途半端な舞台の方を見てしまったのがよくなかったのか、
全3幕の中では、一番感銘が薄いものになってしまったようです。
目をつぶって、演奏だけを聞いていればよかったのかもしれません。

船の到着を合図する方のイングリッシュホルンのソロは、拡声機を通して、
音を大きくして聞かせるという感じでした。

最後の愛の死、もちろん演奏が悪かろうはずがないのですが、
もっと舞台や演出がよかったら、感動も倍化したはずのに、と思うと、残念ではあります。
(トリスタンの死から愛の死までに登場する様々な人物の動きも変な感じだった。)

と、最後に若干の不満は残ったものの、全体としては、「トリスタン」の素晴らしさ、
ベルリン・フィルの素晴らしさを十分に堪能することのできた公演。

   トリスタン+BPO

これだけあれば、あとは、指揮者や演出家はどうでもいい(^_^;)という感想を抱いた一晩でした。
もちろん、アバドは作品に忠実かつ丁寧に奉仕したという点で、高く評価はできると思います。


トリスタン第2幕 投稿者:最上  投稿日:04月12日(月)17時23分25秒

今回の「トリスタン」の上演時間です。

  第1幕  16:05〜17:25
  第2幕  17:55〜19:15
  第3幕  19:45〜21:00

実質の休憩時間は、20分程度だったでしょうか。
とにかく、前の幕が終わって30分後には、次の幕が始まるので、感心しました。
昨年の18時に始まって21時半過ぎに終わった「ボリス」は、だいぶ長さを感じさせましたが、
今回の「トリスタン」、まったく長さも疲れも感じさせません。
音楽的に素晴らしい個所が終わるたびに、ああ、もう終わってしまうのかと、
むしろ残念な思いの方が、先にくる感じ。

第2幕は、地球楽信の岡本さんの書かれている通り、「第2幕にはデフォルメされた二本の木」
まあ、はっきりいって、これだけ。そして、ほとんど真っ暗な舞台ではあります。
松明がオケの大音響とともに消されるシーンがありますが、舞台の照明は何の変化もなし。
愛の二重唱も暗い中で歌われ、二人の服の色も黒なので、多くの新聞では、
手しか見えない愛の二重唱などと書かれていました。

でも、考えてみると、夜の愛の密会などは、明るい場所ではなく、現実的には暗い中で
行われる訳で、これはこれで筋が通っていると評価できなくもないでしょう。
(実は、「トリスタン」の翌日4月6日に、ミュンヘンで「ラ・ボエーム」を見たのですが、
  第1幕でミミが蝋燭を消して鍵を探す場面、舞台が明るいのはおかしいのでは、
  などと、前日の「トリスタン」を見た直後だと、そうも思えてくる訳です。)

それはさておき、第2幕も、オケはもう最高で、弦の美しさは、もういうことなし。
木管も、世界的に見ても、これ以上はないと思われる布陣。
これだけの奏者で、「トリスタン」やられたら、もう、ため息が出ないはずがないですね(^_^)。

  フルート:  パユ、ハーゼル、イエェカ嬢
  オーボエ:  シェレンベルガー、ヴィットマン、ドミニク
  クラリネット:  フックス、ザイファルト、プライス
  ファゴット:  シュヴァイゲルト、トローク、ヴァイトマン(新人)

特に、クラリネットは世界最高と思いました。オーボエのシェレンベルガー、
今回は日本公演時のようなことはなく、最初から気合が入っていて、私でも不満は感じませんでした(^_^)。
その名手揃いの中でも、第2幕で光っていたのは、プライスのバスクラ(マルク王の嘆き)、
そしてドミニクのイングリッシュホルンの絶妙な表現といったところ。

この第2幕も、舞台に邪魔されず、ピットを見ながらBPOの素晴らしい名演を、またまた満喫。
愛の二重唱にブランゲーネの歌の絡むところなど、もうこの世のものとは思えない音楽でした。


Re: 地球楽信 投稿者:最上  投稿日:04月12日(月)16時37分17秒

私の住む地域では、新聞社やマスコミの地方蔑視主義のおかげで、地球楽信は読めないのですが、
おかげさまで(^_^;)、東京から送っていただきました。ありがとうございます。

今回、ザルツの「トリスタン」は、3月27日、ベルリンの「タンホイザー」は28日、
ということで、駅の新聞ショップに行くと、3月30日の新聞は「トリスタン」、
翌日31日の新聞は、「タンホイザー」が、どこも大々的に扱っていました。

写真が載っているので、ちょっとだけコメント。

第1幕:この骨組だけの巨大な船で演じられます。
ザルツブルクの横に長い舞台を、たっぷりと利用している訳です。
まるで、サイズはパノラマ写真。映画で言うと、シネスコサイズ?とでもいうのか。
(だから、日本公演では、この船は、そのままでは再現できないのでは、とも思う。)

右側の先端の方にいるのが、イゾルデとブランゲーネ。ブランゲーネは、ここから
トリスタンのいる左側の階段の上に行ったり、戻ったりする訳です。
トリスタンは、第1幕の最後の方で、このイゾルデのいる右側に移動。
この骨組、写真で見ると安っぽいですが、実際は照明が光ったりして、まずまずです。

まあ、しかし、登場人物の動き自体はほとんどないので、ピット内を観察しながら、
BPOの演奏を聞いているだけで、舞台を見なくとも、十分に楽しめました。
というか、オケの演奏に集中できて、むしろよかったかなとも思います。

媚薬を飲んでからの第1幕の最後も、舞台はたいしたことなかったと思うのですが、
音楽だけの表現力で、もう何もいうことはないほどの満足感。
第1幕最後の方の打楽器、アバドの指示でシンバルがカットされ、トライアングルだけ
だったのですが、そんなことを気にさせないほど、なかなか圧巻の幕切れでした。
もちろん、私がこれまで聞いた「トリスタン」では、最高の演奏。
第1幕終了後で、盛大な拍手。私の隣の30年もイースターの会員をしているという
ハイデルベルクのドイツ人夫妻も、「もう、これ以上の上演は不可能」と感嘆と絶賛。


昨年末のベルリン・フィル(3) 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月12日(月)16時25分49秒

12月4日(土)20:00〜

指揮/クラウディオ・アバド

W.A.モーツァルト 『フィガロの結婚』序曲
         クラリネット協奏曲 A-Dur
                  (バセット・クラリネット/ザビーネ・マイヤー)
R.シュトラウス  『四つの最後の歌』
                  (ソプラノ/カリタ・マッティラ)
------------------PAUSE-----------------
C.ドビュッシー  『ペレアスとメリザンド』組曲

ベルリン滞在も早1週間が過ぎ、交通あれこれにもようやく慣れてきたところです。翌日か
らはベルリン滞在中最大の目的であるウンター・デン・リンデンでの『ニーベルングの指環』
が始まるので、ようやくエンジンがかかってきたところ。

それにしてもこのプログラムって、最近のN響定期Cチクルスでも組まないようなプログラ
ムであるぞと、日本から予約するときから思っていました。当日は出先からタクシーで向か
いましたが、払い終わってタクシーをおりる刹那に運転手氏が「よい夜を・・・」と一声か
けてくれました。うーむ、何となくうれしいねとカミさんとにこにこしながら入り口のドア
を押したのです。

広々としたロビーなので、開演までの1時間がまったく苦になりません。オープンサンドや
ケーキ、コーヒーやゼクトを楽しみながらそぞろ歩くベルリンの同好の士を眺めるのも楽し
い。

といいつつ開演。モーツァルトは8-8-6-4-2と少なめの編成でありました。もう耳タコ
のフィガロの序曲はつむじ風のようにあっという間に終わってしまいました。なんというか
上手すぎて物足りない、おいしい突き出しをひと口で食べてしまった心境。せめて二口半く
らいは・・・。

次のいわば“因縁”のザビーネ・マイヤーを迎えた協奏曲は、独奏とオケのテンポがかみ合
わず、これも消化不良。初日につきアバドの意志が徹底していないのかなあ。マイヤーも、
N響定期の時のほうがのびのび演奏していた記憶があります。バセット・クラは録音で持っ
てはいるものの実演で聴くのは初めて。低音がしっかりと支えてくれて、この協奏曲と五重
奏曲ではもっと使われていいのでは?

3曲目が一番聴きたかったんですね。ソプラノのマッティラはヴィオラとチェロの間のほぼ
ほぼ中央に立ちました。この曲の実演で声の聞こえたためしがなかったので、ベルリン・フ
ィルはどうかなと楽しみでした。・・・はたして冒頭、シュトラウスのうねりまくる音塊を
アバドがコントロールすると、音量がさーっとセイブされマッティラの美声が音楽にのって
浮かび上がってきたのでした。これさえ聴くことができればごきげんです。初日のこととて
ダイナミック・レンジの変化に生硬な部分はありましたが、2日目、3日目と徐々に改善さ
れていったでしょう。これこそシュトラウスを聴く醍醐味なんだな。といったところで休憩。

後半は大好きなドビュッシーでしたが、疲れが出てしまい集中できませんでした。まあ、そ
れなりの演奏でもありましたが、せっかくドイツ&オーストリア系の前半なのだから後半も
ゲルマンで通してほしかった。98−99シーズンのテーマが『愛と死の伝説』っつうんで
の選曲なんでしょうが・・・。

どこでも定期はあっさりとお開きになりますね。コートを羽織って外に出ると若い音楽グル
ープのブラスバンドが『ベルリンの風』を演奏していました。箱にいくばくかの小銭を投げ
込みバスの行列にならんだのでした。

追記:何人かの方からRESをいただきました、ありがとう。僕のハンドル“BMW”は、
   B(バッハ、ベートーヴェン)M(モーツァルト)W(ワ−グナ−)であり、また
   B(バイロイト、ベルリン)M(ミュンヘン)W(ウィーン)の頭文字の集合体だ
   と覚えてください。

       

http://sig.biglobe.ne.jp/CLASSIC/gejutu/claryo22.htm


ザルツブルク 投稿者:最上  投稿日:04月12日(月)16時05分19秒

ご存じの方も多いかと思いますが、街中に確か、ポルツァー(Polzer)という
チケット屋さんが店を出しています。
今回のイースターのチケットも扱っていました。
ハイティンクとザンデルリンクのコンサートは、楽勝で買えたようです。
「トリスタン」は、さすがにチケットがないのかと思っていたのですが、
当日の朝、突然、手書きでの広告が出ておりました。
ということで、現地に行けば、何とかなるのではないでしょうか。

もっとも、「トリスタン」の開演前は、「ズーヘ」の人がかなり立ってました。
「トリスタン」の日は、カラヤンの時代も、こんな感じだったのだろうかという雰囲気。

前日のザンデルリンクのショスタコの日は、日本からのツァーのリーダーのような人も、
入口で余ったチケットを掲げていて、かなり「売ります」の人が目立ってましたが。

とはいえ、今年のイースター、会場内は、97年、98年のように空席が目立つ、
ということはなく、観客の入りはなかなかよかったです。
日本人の数もかなり多く、イースター史上、最高だったのではないでしょうか。


ザルツブルグ音楽祭でのBPO 投稿者:岩佐  投稿日:04月12日(月)15時38分12秒

ベルリンさん、こんにちは。
ザルツでのBPOは完売ですが、旅行社のツアーに参加する、現地でSucheするなど、
手はいくらでもあると思います。
また、直後のLuzernでもBPOのコンサートが予定されており、
8月30日(R.シュトラウス&シェーンベルク)はまだチケットが残っているようですので、
こちらで聴くのも手かと思います。
なお、8月31日の方(曲目未定)は既に完売です。


フィルハーモニーへの交通 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月12日(月)12時18分20秒

>ところでこのフィルハーモニーへ行く時のバスですが、私はいつも
>148番バスを利用しております(といっても、これが普通だと思うのですが…)。
>Uバーンのクーアフュルステンダム駅でこのバスに乗り換えるだけだし、バスの本数も多いので、
>私は全く交通の不便な場所とは思っていませんよぉ>BMWさんへ。

アドバイス、ありがとうございます。oharaさんが書かれたルートはその後活用しています。
さすがに厳冬期のヨーロッパは初めてで、いい季節なら歩いても行ってみるつもりでしたが、
本当に寒かったので無理はしなかった(歳も歳ですし)ということです。バスでクアフュル
ステン駅を乗り過ごした先の古色蒼然とした階上の駅が気に入って、そっちも使いました。

何せ初めてのベルリン、あらかじめ旅行先の地図を頭にインストールしていきますが、今回
は最初でちょいとつまづいてしまいました。


長旅お疲れ様です 投稿者:ohara  投稿日:04月12日(月)11時46分12秒

最上さん、長旅お疲れ様です。ヨーロッパではかなり楽しんでこられたようで何よりです。

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」ですが、ザルツブルクでもフィルハーモニーでの
オケ配置でしたか。“当配置によるオケピット内での効果“については最上氏の意見については、
確かに納得できますねぇ。私もこの配置でフィルハーモニーでセーンベルクを聴いたのですが、
なんせ最前列のため、私の視線上(聴線上?)にビオラ、ヴァイオリン、木管、金管全部が
ある状態でした。ということで、この特殊配置をフィルハーモニーで聴いたくせに、
その効果を十分に確認できなかった私でした。

あと、ビオラの土屋さんが退団ですか。長い間お疲れ様でした。
フィルハーモニーの帰りのバスでバッタリと土屋さんに会ったことがあるのですが、
その時はびっくりしました!。楽器を持っている訳ではなく、ただ普通の観客と同じように
チョコンと乗っていましたので…。今思えばあの時、ご挨拶ぐらいはしておけばよかったと
後悔しております。ところでこのフィルハーモニーへ行く時のバスですが、私はいつも
148番バスを利用しております(といっても、これが普通だと思うのですが…)。
Uバーンのクーアフュルステンダム駅でこのバスに乗り換えるだけだし、バスの本数も多いので、
私は全く交通の不便な場所とは思っていませんよぉ>BMWさんへ。
一度このルートで試してみては如何でしょうか?

それから、ヤンソンスが日本でBPOを指揮するかもしれないんですねぇ。曲目を見たら
ドヴォ8があったんでびっくりしました。というのも、ヤンソンス&BPOをフィルハーモニーで
聴いたことがあり、その時の曲目がドヴォルジャークの新世界だったからです。
彼はドヴォルジャークが得意なのですね。この時の新世界ですが、ものすごく良かったですよ、
こんなスタンダード名曲を贅沢に聴くことができて
(この数日後にあった彼のヴァルトビューネも聞きに行った)。

ということで、また何かあれば書き込みにきますので、よろしくお願いします。


地球楽信 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月12日(月)11時45分23秒

産経新聞本日付け朝刊にベルリンのフェストターゲとザルツブルク・イースター音楽祭の様子
についての記載がありました。ザルツの『トリスタンとイゾルデ』は1幕の舞台写真が掲載さ
れていました。モノクロ写真なので、様子はわかりませんね。骨組みだけの船の構造です。


ザルツブルグ音楽祭 投稿者:ベルリン  投稿日:04月11日(日)16時32分17秒

今年の夏ザルツブルグ音楽祭のベルリンフィルの演奏会を聴きに行きたかったのですが、
音楽祭のホ―ムペ―ジを開き調べるとなんとベルリンフィルの演奏会は、全て売切れでした。
もしチケットを手に入れられる方法をご存知の方がいらっしゃったら、
教えていただきたいのですが、宜しくお願いします。


アンサンブル・ウィーン=ベルリン 投稿者:六甲おろし  投稿日:04月11日(日)13時24分49秒

 ずいぶん,ごぶさたしております。最近WPhの話題ばかりだったので,
ここにはなかなか書き込みできませんでした。で,今回はBPOとWPhがらみの話をば。
アンサンブル・ウィーン=ベルリンのメンバーチェンジは,ライスター→ドイブル,ヘグナー→ドール
になるようですね。カメラータ・トウキョウのHPにはそう出ていました。
ドールというのは年齢的には大抜擢ですね。しかし,一応ウィンナがこのグループから消えるわけで,
適宜,ドールの同級生のシュトランスキーを参加させるという味のある企画にはならないんでしょうか。

このグループもこれからは日本のレーベルで録音を出していくみたいですが,
ドビュッシーやプーランクで素晴らしい演奏をきかせているので,
ドイツ音楽のスペシャリストというつもりではないのでしょう。
あまり光があてられていない作品を世に知らしめてほしいものです。


ゲーテ 投稿者:最上  投稿日:04月11日(日)01時00分53秒

余談ですが、今回、日中は書店巡りなどをしていることが多かったのですが、
どこの書店でも、今年はゲーテの本がたくさん置かれていました。

最近のドイツ人は、ゲーテなんてあまり読まないという話も、以前、聞いたことがありますが、
今年は生誕250年ということで、それに便乗して売りたいということなのでしょうか。

8月28日が250回目の誕生日のようですが、その前日にザルツブルクでは、
アバド/BPOが、シェーンベルクの「ペレアス」の前に、
R.シュトラウスのゲーテの詩によるオーケストラ歌曲を演奏するのですね。
なかなかよく考えたものです(^_^)。

そして、ゲーテの誕生日に、ウィーン・フィルとベルリン・フィルによるマーラー対決!!

http://www.salzburg.com/festspiele/sp_chor_und_orchester.html


パウカー 投稿者:最上  投稿日:04月10日(土)16時25分20秒

Macoz さん、ちょくちょく来ていただいて、ありがとうございます。

パウカーとしての印象ですが、フォーグラーの存在は空前絶後で、彼を越えるティンパニ奏者はいない、
というのが私の率直な気持ちではあります(^_^)。

もちろん、ゼーガースも、今回はマーラー4番で、なかなか見事に聞かせてくれましたし、
ヴェルツェルは、撥を高所から振り落とすフォルテッシモが魅力といったところでしょうか。

打楽器についても、またぼちぼち触れていきたいと思っています。
ショスタコではレンベンスが出演していたり、トリスタンではシンバルがキャンセルされたりとか、
一応、多少のネタはありますので(^_^)。


トリスタンのオケ配置 投稿者:最上  投稿日:04月10日(土)16時08分51秒

BMWさん、詳細なご報告、ありがとうございました。
残りのコンサートについても期待しております(^_^)。

とりあえず、オケの配置ですが、ピット内でも第1ヴァイオリンの席にビオラ、その隣にチェロ、
そして中央のすぐ右に第1ヴァイオリン、そして一番右に第2ヴァイオリンでした。
図示すると、

   コン              チェロ   ファースト
   バス       ビオラ        ○      セカンド
                       (指揮者)

コンマスはブラッハーで、第2幕のソロは絶品。その右横が安永さん。

で、実は、この配置効果なのですが、通常のステージとピットとでは違うのではないかと思いました。
ウィーンのオペラ座でも、弦楽器は第2ヴァイオリンが手前で、第1ヴァイオリンはその後ろ。
そうすると、ピットの壁に邪魔されずに、ファーストの音が聞こえてくるということがあります。

従って、今回、特に私の聞いていた2階席では、チェロとファーストの音がよく聞こえてきました。
ファーストが活躍するのは当然ですが、チェロも前奏曲から始まって、うっとりするフレーズが随所にあります。
なるほど、それでこの配置にしたのかな、という印象を、実演からは受けました。

そうすると、ピットの壁のないフィルハーモニーで、敢えてこういう配置にした意味を考えると、
単にこういうピットでの配置に慣れさせるためだったのかどうか(^_^)。

ファーストと木管楽器が一緒に聞こえてくるというメリットは、ベルリンでの批評にもありましたが、
ザルツでも同じ印象は受けました。      


音楽祭の前半と後半 投稿者:最上  投稿日:04月10日(土)15時39分57秒

LANDGRAFさん、どうも、ご報告、ありがとうございました。
「こんぐら」の方も、読ませていただきました。

やはり、前半だとプレミエというプレッシャーがあるのでしょうかね。
95年の「エレクトラ」は、私は初日を見たのですが、どうもピット内のBPOも
そわそわしている感じで、アバドのテンポもせかせかしていて、今一つの印象でした。
翌年のフィレンツェだったかでは、最高の演奏だったそうですし、だんだんよくなるのでしょうか。

「トリスタン」については、またまとめて書きたいと思っています。

公開ゲネプロですが、前半はバッハでしたか。実は、私は後半もバッハだと思って、
日本から持っていったスコアも会場に持参したのですが、違う曲になった訳です。
プロコフィエフの協奏曲、全曲の最後の部分を一度さらったあと、冒頭からの全曲演奏となりました。

11時半に始まって、終わったのは12時前後。30分たらずで終わってしまって、
おいおい、という感じも残ったのですが(^_^)。バッハだったら、もっと長かったですよね。
まあ、珍しい曲を聞けたから、よかったのでしょうかね。

そういえば、ヴァイオリンソロのアンコールもあって(曲目は不詳)
第1ヴァイオリンの最後列に一つだけ残っていた椅子にアバドも座って聞いていました。
あらかじめ椅子を用意しておくなんて、何という手際の良さ!、という印象も受けましたが。

97年の公開プローベも、前半はマタイ受難曲。後半は、マタイ演奏後の日程だったこともあって、
ブラームス4番となったことは、未だに貴重な思いでです(^_^)。

何はともあれ、今後とも、よろしくお願いします。


土屋さん 投稿者:最上  投稿日:04月10日(土)15時18分41秒

岩佐さん、マラドーナさん、書きこみ、ありがとうございました。

2002年の「パルジファル」は、私もちょっと動揺しています(^_^)。
いずれ、今回の詳細な報告は書きたいと思っております。

ところで、4月4日のショスタコーヴィチ15番の終演後、翌日の「トリスタン」に向けて、
体力と栄養をつけておこうと(^_^)、中華料理店「ハッピー・チャイニーズ」に行ったのですが、
私の料理が出てきて、食べ始めようとしたら、日本人の団体の人、十数名がやってきました。

すると、この団体に、土屋さんも同行しておられ、ちょっとびっくりしました。
もちろん、テーブルも離れていたし、私も食事の後、すぐこの店を出たので、
どういう団体で、どういう会話がなされていたかなどは、全然知りませんが。

翌日の午前中、祝祭大劇場のロビーで、official press conference なるものがあり、
これにちょっと遅れて顔を出したのですが、私が行った時には、日本人の方が、
”日本語で”話をしていて、ちょっとびっくりしました。どうやら、イースター音楽祭の
スポンサーをしている清水建設の偉い方のようで、昨年の日本各地での演奏旅行も協賛して、
成功を導いた話などをしていました。

この記者会見には、日本テレビの挨拶文も配布されていたので、日テレの関係者の方も
いたのかもしれませんし、来年の日本公演の関係者もいたのかどうか、かなりの日本人がおりました。

で、この多数の日本人の中に、前日の中華料理店の日本人グループのリーダーのような
かなりの高齢の方も見かけましたので、やはり、スポンサー関係の方なのかもしれません。

来年の日本公演も、もはやソニーなどではなく、清水建設とか日本テレビが動くのでしょうか。
この辺の事情は、私は全然疎いので、どなたかご教示願えますと幸いです。

SHIMIZU が97年からイースターの強力なスポンサーになってくれているのは、大変に有り難いことですが、
ザルツブルクの記者会見では、日本語ではなく、せめて英語ででもやってくれるとか、
もう少しスマートだと、もっと素晴らしいのにと感じた次第ではあります。


土屋さん退団によせて 投稿者:マラドーナ  投稿日:04月10日(土)12時07分11秒

BMVさん、はじめまして。土屋さん退団の情報ありがとうございました。

土屋さんには是非BPO在籍時のインサイドストーリーを書いてもらってほしいと思います。
あとシュテルンさんの「ベルリンへの長い旅」の翻訳した真鍋圭子さんにもカラヤンサイドから
見た回想録を書いてほしいです。

色々な立場の人のカラヤン観を読んでみたいですね。


お帰りなさい! 投稿者:Macoz  投稿日:04月09日(金)19時05分41秒

よく覗かせて頂いてます。

最上さん&BMWさん、
色々と演奏会(?)の感想(&感動)を伝えて頂いて有り難うございます。

国内ではなかなか聴きに行く機会に恵まれない名演を聴けるとは
うらやましい限りです。

最上さんはゼーガースさんともお話されたとの事、
同じ“パウカー”としての印象や情報なども是非お聞かせ下さい。

それではまた・・・。

P.S. 今度のJr.オケは聴きに行く事ができません。
       残念ですが、皆様の好演を期待しています。


昨年末のベルリン・フィル(2) 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月09日(金)18時09分00秒

『トリスタンとイゾルデ』の続きです。

特別演奏会(Sonder Konzert)という表記でしたが、オケ・メンバーはダークスーツ姿でした。
定期が燕尾服姿だったので、どういうドレス・コードなのか分からなくなってしまったので
す。

それはともあれ、第1幕の前奏曲から気合いに満ちた音楽が我々の耳を捉えます。要するに
これが本気のBPOの音ということなんでしょう。アバドの棒の振り方も、まったく違った
印象です。

これだけの前奏曲を聴くのは97年のバイロイトでのバレンボイムの指揮で聴いた以来な訳
で、さすがに贅沢なことよと夢うつつ状態なのは、日本から到着したすぐ翌日のせいもあり
そうです。

ブランゲーネを歌ったリポヴシェクもイゾルデのポラスキー(彼女のイゾルデを聴けるとは)
も第一声から役になりきっているのが分かります。クルヴェナール役のドーメンも聴くのが
待ち遠しかった歌手です。ザルツで歌ったシュトゥルックマン(カミさんの御贔屓)でも、
もちろんよかったのですが、やはり一度は聴きたかった声なので満足です。

そしてヘプナー歌うトリスタンの第一声“Was ist! Isolde?”を待ちます。想像した以上に
リリックな印象でした。体は大きいので体力は持つだろうとは思いましたが、もう少し声に
強さがほしいところですが、さすがに贅沢な話。プロンプターがつきっきりなのは、歌詞が
入りきっていないからか。本番はザルツブルクと目標を定めているのでしょうが、やっぱり
そのあたりの不安定さが気にはなるのです。

さて、あれこれ聴きちらかしつつ耳の焦点をオケに向けると、しかしテクスチュアの明確な
どこを切っても見通しのいい音楽が流れています。ここまで聴いてくるとバレンボイムとの
比較ができるようになってきます。

太目の筆で、かつ濃厚な味わいの線を描くバイロイトでのバレンボイムに対して、細密画を
描くがごとくのアバドの音楽作りという趣きです。ワーグナーの音楽が重力を失ってフィル
ハーモニーの巨大な空間をゆらゆらと浮遊しているようです。

しかし、同じ音楽がこれだけ対照的に演奏されると、どちらが・・・という気持ちになりま
すね。「オレがオレが・・・」と自己主張の強いバレンボイムに捕縛されるか、いわば枯淡
の境地のアバドの音楽に身を委ねるか・・・。

というわけで、多くの思いを音楽に転化しつつ、終幕の最後の最後、トランペットのロング
トーンが昇華していくのを見届けたあとは、盛大な拍手が会場内に続くのでありました。

2泊4日という強行日程の友人にも出会い、かくもすばらしき演奏に出合えた幸運をともに
喜びあったのでした。


昨年末のベルリン・フィル(1) 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月09日(金)16時42分45秒

1月28日の最上さんの書き込みで紹介されていた旅行記を書いたBMW(べんべ)でござ
います。あの旅行記は1回の書き込みで済まそうと200行で3週間をダイジェストしてし
まいました。

せっかく“BPOの部屋”というのがあるのなら、書き残したものなどを少しまとめてみよ
うかという気になりました。さて今回が初めてのベルリン訪問でベルリン・フィルは3回。
11月29日の『トリスタンとイゾルデ』の演奏会形式、それに12月4日、12日の定期
演奏会の3回。ベルリン・フィルではありませんが、ルネ・ヤーコプスがコンチェルト・ヴ
ォカーレとRIAS室内合唱団を指揮したモンテヴェルディの『聖母マリアのための晩課』
も大ホールで聴きました.

さて、11月29日『トリスタンとイゾルデ』の当日、100番のバスで早めにZOO近く
のホテルを出たものの、乗り換えを間違えてブランデンブルク門まで乗り過ごしてしまい、
結局タクシーをつかまえてフィルハーモニーにたどり着いたのでした。初めてのくせをして
厳冬期にバスを乗り継ぐなんて芸当をしてはいけない、初めての場所なんだからタクシーを
使うのを厭ってはいかん、という教訓です。季節が良ければまだしもなんですが、フィルハ
ーモニーは乗り継ぎなどが面倒な印象ですね。

さて、立ち見&当日売りの長い行列を横目に、それでも開演1時間前にはゆうゆうと入場し
ました。それにしてもやたらと広いホワイエには、おそらく通常の定期とは別に様々な出店
があり、むしろオペラハウスの気分でもあります。

我々夫婦が座った位置は、サントリーのいわゆるP席でしたが、音響の良さはサントリー以
上(BPOが演奏すれば、ということか?)という私見です。

演奏会形式でしたが、歌手はオーケストラ後ろのベンチシートに簡単なステージ(幕ごとに
ステージの形状が変わる)に立って簡単な動きをつけた、セミ・ステージ的なものでした。
おかげで歌手の声が聴こえないという不満はほとんどありませんでしたが、ベン・ヘプナー
だけに付いたプロンプターが我々のほうを向いて台詞を渡すために、プロンプの声がやたら
と聴こえてしまったのは苦笑い。

弦楽器の配置も、コンマスが(クスマウルとブラッヒャーのダブルのようでしたが不確実)
いつもと違う位置に座ったので気がつきました。ただヴィオラが通常の第1ヴァイオリンの
場所だというのは、オペラハウスのピットでもないのでは・・・と思います。バイロイトの
ピットは第1が通常のヴィオラの位置という伝統的なものはありますけれど。

それにしても、こんなベルリン・フィルの音は日本にいたら聴くことはできなかったでしょ
う。
(『トリスタンとイゾルデ』の項、続く)


最上さん、はじめまして。 投稿者:LANDGRAF  投稿日:04月09日(金)13時34分19秒

最上さん、はじめまして。いつも「BPOの部屋」で楽しませて戴いております。
最上さんは二日目(4月5日)の「トリスタン」を聴かれたのですね。いや、悔しいくらいに羨ましいです。
第二チクルスに行った私の友人達も、5日の公演を絶賛していました。
とくに、二幕には「鳥肌が立つほどだった」とか「神がかっていた」と言っていました。
実は私は第一チクルスの座席を持っているので、初日(3月27日)を観たのです。
初日の公演の評判は、そろそろ耳にされておると思います。
確かに第一チクルスですと誰よりも早くアバドのオペラを観る事が出来ますが、その分リスクもある訳で、
今回は不運だったとしか思えません。来年の来日公演で、雪辱を果たす(?)しかありません。
P.S.3月29日の公開ゲネプロでは、その日のバッハのミサ曲の練習をキッチリとやっていました。


お帰りなさい 投稿者:マラドーナ  投稿日:04月08日(木)23時52分54秒

最上さん、こんにちは。ご存分に楽しんで来られたようで羨ましい限りです。
また色々な土産話をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。


お帰りなさい 投稿者:岩佐  投稿日:04月08日(木)17時13分45秒

最上さん、こんにちは。無事ご帰国されてなによりです。
帰国後即怒涛の書き込みで、目を通すだけでも大変です^^;;
それにしても2000年のトリスタンが文化会館とは。。。チケット代はいくらになるのでしょう?
こちらは、スポンサー次第ということでしょうかね。
あと、来年夏のザルツブルクでも上演するとの噂も耳にしています。どこで見るのが良いか思案のしどころですね。
また、2002年にParsifalですって! 
2002年のイースターはFesttageに専念しようと思っていたのに、とんでもない伏兵が現れたようで、
ほんとにびっくりしてます。

詳細なザルツブルクレポートを期待しております。これからも宜しくお願いします。

http://home7.highway.ne.jp/iwasa/


来年のイースター音楽祭 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)16時19分32秒

簡単なスケジュールを、下記にアップしておきました。

詳細は、また追加していきます。

http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~mogami/salz2000.html


NHKのBPO中継 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)15時47分12秒

これについても、ちょっと思い出しましたので、一言。

4月2日の昼に、楽屋出口でゼーガースを話をしたあと、楽団理事のコントラバスの
リーゲルバウアーにこの件を質問したのですが、

うち(BPO)としては、もちろん、契約を続けたかったのだが、NHK側の方で、
契約を延長してくれなかった、と残念がっておりました。

私が、じゃあ、日本に戻ったら抗議しようと思う、と言ったら、
ぜひ、路上でやってくれ、と言われました(^_^)。

いずれにせよ、こういうことについて、NHKの上層部にきちんと説明を求めることは
可能なのでしょうかね。


今年のイースター 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)15時13分04秒

BMWさん、書き込み、どうもありがとうございます。

今回のイースター、3日目までは、BPOの素晴らしさは十分に感じさせはするものの、
ホルンを8本も使うような大曲がなく(97年は、マーラー2番や「英雄の生涯」、
98年は、マーラー3番や「アルペン」があったので)、個人的にはBPOの凄さを堪能する
というところまではいかず、いささか欲求不満も感じない訳ではなかったのですが、
最終日の「トリスタン」の素晴らしさで、不満は一気に解消しました(^_^)。

ほんと、第1幕の前奏曲から、すごい密度と水準の高い演奏の連続で、感心のしっぱなし。
だいたい、コントラバスも8本と、弦楽器は普通のコンサートと同じ人数というのは、
一般のオペラハウスでは、まず考えられないでしょうし。

アバドは、バッハと同様、譜面を見ながらの丁寧な指揮。アバドの個性を出すというより、
「トリスタン」の作品自体に語らせようという感じで、むしろ好感を覚えました。
アバドの「トリスタン」というより、ベルリン・フィルの「トリスタン」という感じがしました。

で、舞台なのですが、ベルリンでの演奏会形式の上演と、何ら変わらない、という批評も
あったぐらい、まあ、あまり動きもない、どうということのないものでした。
BPOの演奏を聞くことに集中させるという意味では、邪魔にならなくてよかったですが。

アバドは、今シーズンの「トリスタン」の成功に気をよくしてか、あるいは、モルティエが
2000年でザルツブルクを辞めるからか、2002年のイースターは、「パルジファル」をやるそう。
イースターは、私はもう今年で止めようかと思っていたのですが、いやはや......


ドミニクの大活躍 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)14時53分13秒

ドミニクは、マーラー4番の最後もばっちりでしたが、「トリスタン」は大活躍。
第3幕冒頭の前奏曲が終わると、ピットの照明も消え、会場中が真っ暗闇。
その暗闇の中で、ドミニクのイングリッシュ・ホルンの長大なソロだけが鳴り響く。もう最高(^_^)。

第3幕の途中からは、ピットに戻りましたが、2番オーボエのヴィットマンからは、ガッツポーズ。
終演後のカーテンコールでドミニクも登場し、盛大なブラボーと歓声。
「トリスタン」の上演で、イングリッシュ・ホルン奏者が、終演後のカーテンコールに出るのは、
私の経験では、たぶん初めてですが、それだけの功績がありましたね。

ドミニクには、マーラー4番の終演後、例の「新世界」のCDについて質問しました。
すると、もちろん、自分が吹いているよ、とのことでした。
ただ、こんなCDが出ていたなんて知らなかったとのこと。日本だけの発売だったのでしょう。
サインをしてもらってきました(^_^;)。

実は、この時、楽屋出口にフックス夫人もおられたので、挨拶してきました。
彼(ドミニク)は長身で目立つから、すぐわかりますよ、とのこと。
実際、すごい長身でした。身長も尋ねてみたら、2メートル4センチとか。


こんにちは 投稿者:BMW(べんべ)  投稿日:04月08日(木)14時28分02秒

久々に連絡をいただいたので、覗かせていただいてます。舞台上演の『トリスタンとイゾルデ』は
いかがだったでしょうか? 僕は昨年の11月末にベルリンでの演奏会形式を聴くことができました。
フィルハーモニーは初めてでしたが、アコースティックが見事なのには感心し、公演そのものも、
非常に充実したすばらしいものでした。アバドらしくテクスチュアのくっきりとした音楽づくりは
時としてワーグナー本来の重厚さから離れそうなこともありましたが、BPOの性能も十分に堪能
することができました。重厚なワーグナーはウンター・デン・リンデンでバレンボイムの『ニーベ
ルングの指環』を通しで聴いて解消できました。

ところで、先週の読売だったかにヴィオラの土屋邦雄氏が65歳の定年を迎えて円満退団の運びとか。
何を言っても、第1号ということで色々大変だったことでしょう。ご苦労さんでした。


2000年日本公演 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)14時03分06秒

4月2日午前の公開プローベは、プロコフィエフのVn協奏曲第1番。指揮はアバドで
ヴァイオリンは、ハーグナーという若い女性。1月のベルリンでの演奏会で好評だったので、
ここでも紹介したいとのことでしたが。

で、この演奏会のあと、ゼーガースにいくつか質問したのですが、3月に日本に来たのは、
紀尾井シンフォニエッタのエキストラだったとか(どなたか、行かれてませんか?)。

あと、彼の話では、2000年の「トリスタン」は文化会館で、コンサートはアバドとヤンソンス。
アバドはベートーヴェンになる可能性が高い。ヤンソンスは未定だが、シンフォニーはやりたい。
シュトラウスもいい。「アルペン」なんか(^_^)、とこの辺は単なる希望(^_^)。
で、ゼーガースは、今回のイースターはバッハとマーラーで出ることを教えてもらいました。

その後、4月5日の午前に、会場内のロビーでちょっとした集まりがあり、そこで、
インテンダントのヴァインガルテンに、直接、話を聞いてみました(^_^)。

2000年のコンサートは、東京と大阪。アバドとヤンソンス。ということで、これはもう確実でしょう。
彼の話でも、アバドの曲はまだ未定だが、ベートーヴェンになるかもしれないとのこと。
ヤンソンスのプログラムは、一つはもう決まっているとのことで、教えてもらいました(^_^)。

   「オベロン」序曲、ショスタコ:Vn協第1番、ドヴォルザーク:交響曲第8番

ヴァイオリンは、冒頭で触れたハーグナー(Viviane Hagner)という若い女性。
どうも、日本にも紹介したいということのようですね。


帰国しました 投稿者:最上  投稿日:04月08日(木)13時27分33秒

今朝、関空に到着し、先程、無事に職場に戻ってきました(^_^)。

たまっている仕事を片づけながら、ぼちぼち書ければと思っています。

とりあえず、ザルツブルクの「トリスタン」のBPOは、ばっちりでした(^_^)。