2000年 2月の新情報 (ブレッター情報による)
今回は、BPOが年5冊刊行している "Philharmonische Blätter" のHeft 3 (2000年2月発行)の情報に基づいてご紹介する。 なお、新しいコンマスとソロ・トランペットの情報は、公式HPでも紹介されているが、 昨年12月の新聞報道の直後、 掲示板(12月)でもご紹介し、話題になった通りである。
1. Konzertmeister
クスマウルもブラッハーも辞め、一人空席のままだった第1コンサートマスターに、 ブラウンシュタイン(Guy Braunstein)が就任した。 1971年、イスラエルのテル アビヴ生まれの若手。 BPOには、1992年5月、ベートーヴェンのトリプルコンチェルトのソリストとして初登場していた(メータ指揮)。
ヴィオラ奏者
1961年生まれで、1985年に入団したオーストラリア人のディーン(Brett Dean)が、故郷で作曲活動に専念するために、昨年末で退団した。 この人の作品は、BPOの演奏会や、団員による室内楽演奏会でも取り上げられたことがある。
Solo-Trompete
グロートの後任のソロ・トランペットに、ハンガリー人のヴェレンツェイ(Tamas Velencsei)が就任した。 1962年生まれで、ハンガリーとアメリカで勉強したあと、 ブダペスト交響楽団のメンバーとなり(1983〜1991年)、 1992年からは、ブダペスト祝祭管弦楽団のソロ奏者を務めていた。 リリングのバッハ・コレギウムにも客演したことがある。 BPOには、ここ最近、エキストラとしても登場しており、99年6月のヴァルトビューネの野外コンサートの映像でも確認できる。
Solo-Posaune
アルントがミュンヘン音大に転出したあと、空席になっていたソロ・トロンボーンに、団内からオラフ・オット(Olaf Otto)が昇格した。 1963年生まれで、BPOには1994年に入団。 なお、今度、アルファベータから日本版が出版されるBPOの写真集、裏表紙の裏のところに昨秋のベルリン芸術週間でのアバド指揮「大地の歌」演奏後のオケの全体写真が載っているが、トランペットのヴェレンツェイとトロンボーンのオットがトップで並んで写っている姿が確認できる。
その他
"The Berlin Philharmonic Jazz Group" が結成され、1月下旬に初コンサートが開催された。 メンバーはシュテークナー(ヴィオラ)、ヴェルツェル(ヴィブラフォン)、サクサラ(コントラバス)、シンドルベック(パーカッション)の4人の若手BPOメンバーと、アダム・タウビッツ(トランペットとヴァイオリン)とのこと。タウビッツは、1997〜99年にBPOのセカンドのトップで活躍していた人だが、トランペットも吹くのだろうか。 何はともあれ、日本でも演奏して欲しいものである。