今年のジルヴェスターコンサート、《舞踏への勧誘》というテーマで、舞曲を中心としたプログラムをバレンボイムが指揮することは、当初から発表されていた。 昨晩、具体的な曲目が公式HPで発表されたようなので、 念のため、ご紹介しておくことにする。
《舞踏への勧誘》 Aufforderung zum Tanzバッハ : 組曲第4番よりガヴォット
ハイドン: メヌエット
モーツァルト: ピアノと管弦楽のためのロンド KV 382
ウェーバー(ベルリオーズ編曲): 舞踏への勧誘
ブラームス: ハンガリー舞曲第1番
チャイコフスキー: 花のワルツ
シベリウス: 悲しいワルツ
シュトラウス: 皇帝円舞曲、ポルカ《雷鳴と電光》
コダーイ: ガランタ舞曲
サルガン(ホセ・カルリ編曲): ア・フエゴ・レント(とろ火で)
アブレウ(オリヴェィラ編曲): ティコ・ティコ
舞曲や円舞曲のオンパレードといった感じである。 モーツァルトのロンドは、当然、バレンボイム自身がピアノも演奏するのであろう。 最後の方にサルガンのタンゴを持ってくるのも、彼らしいといえようか。 アブレウのティコティコという曲は、パユらと既に録音しているようである。
2月17日付けの Salzburger Nachrichten の記事で、ラトルのイースター音楽祭芸術監督就任後の 上演オペラの概要が発表されている。
http://www.salzburg.com/sn/01/02/17/kultur-16364.html
これによると、2009年までのオペラ演目の概要は、以下の通りである。 また、2003年の「フィデリオ」は、2004年の日本公演でも再演されるとのこと。
「フィデリオ」については、すでに公式発表されていたが、 「コシ」「ポーギー」「指環」といった演目自体も、 ここで名前が挙がっていたので、特に目新しい驚きがあるわけではない。 とはいえ、事実上、こうして年度まで確定されると、なかなかに感慨深いものがある。 日本の経済状態が許せば、2010年にBPOによる「指環」の一挙上演なんて、実現しないものだろうか(^_^;)。
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
Fidelio
Cosi Fan Tutte
Porgy and Bess
Das Rheigold
Die Walküre
Siegfried
Götterdämmerung
「フィデリオ」
「コシ・ファン・トゥッテ」
「ポーギーとベス」
「ラインの黄金」
「ワルキューレ」
「ジークフリート」
「神々の黄昏」
1991/92 : プロメテウス (Prometheus-Zyklus)
1992/93 : ヘルダーリン (Hölderlin-Zyklus)
1993/94 : ファウスト (Faust-Zyklus)
1994/95 : ギリシア神話とアッティカ悲劇 (griechische Mythologie und attische Tragödie)
1995/94 : シェイクスピア (Shakespeare-Zyklus)
1996/97 : ベルク/ビュヒナー (Berg/Büchner-Zyklus)
1997/98 : さすらい人 (Wanderer-Zyklus)
1998/99 : 愛と死 (Liebe und Tod) トリスタン編
1999/2000 : 愛と死 (Liebe und Tod) 地中海編
2000/2001 : 冗談としての音楽 (Musik ist Spaß auf Erden)
2001/2002 : パルジファル (Parsifal-Zyklus) 「ここでは空間が時間になる」
(2001年12月21日 更新)