ベルリン・フィル情報


2001年 ジルヴェスターコンサートのプログラム

今年のジルヴェスターコンサート、《舞踏への勧誘》というテーマで、舞曲を中心としたプログラムをバレンボイムが指揮することは、当初から発表されていた。 昨晩、具体的な曲目が公式HPで発表されたようなので、 念のため、ご紹介しておくことにする。

《舞踏への勧誘》  Aufforderung zum Tanz

バッハ :  組曲第4番よりガヴォット
ハイドン:  メヌエット
モーツァルト:  ピアノと管弦楽のためのロンド KV 382
ウェーバー(ベルリオーズ編曲):  舞踏への勧誘
ブラームス:  ハンガリー舞曲第1番
チャイコフスキー:  花のワルツ
シベリウス:  悲しいワルツ
シュトラウス:  皇帝円舞曲、ポルカ《雷鳴と電光》
コダーイ:  ガランタ舞曲
サルガン(ホセ・カルリ編曲):  ア・フエゴ・レント(とろ火で)
アブレウ(オリヴェィラ編曲):  ティコ・ティコ

舞曲や円舞曲のオンパレードといった感じである。 モーツァルトのロンドは、当然、バレンボイム自身がピアノも演奏するのであろう。 最後の方にサルガンのタンゴを持ってくるのも、彼らしいといえようか。 アブレウのティコティコという曲は、パユらと既に録音しているようである。

(2001年12月21日)

ラトル時代のイースター音楽祭のオペラ

2月17日付けの Salzburger Nachrichten の記事で、ラトルのイースター音楽祭芸術監督就任後の 上演オペラの概要が発表されている。

http://www.salzburg.com/sn/01/02/17/kultur-16364.html

これによると、2009年までのオペラ演目の概要は、以下の通りである。 また、2003年の「フィデリオ」は、2004年の日本公演でも再演されるとのこと。

2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009

   

Fidelio
Cosi Fan Tutte
Porgy and Bess
Das Rheigold
Die Walküre
Siegfried
Götterdämmerung

   

「フィデリオ」
「コシ・ファン・トゥッテ」
「ポーギーとベス」
「ラインの黄金」
「ワルキューレ」
「ジークフリート」
「神々の黄昏」

「フィデリオ」については、すでに公式発表されていたが、 「コシ」「ポーギー」「指環」といった演目自体も、 ここで名前が挙がっていたので、特に目新しい驚きがあるわけではない。 とはいえ、事実上、こうして年度まで確定されると、なかなかに感慨深いものがある。 日本の経済状態が許せば、2010年にBPOによる「指環」の一挙上演なんて、実現しないものだろうか(^_^;)。
(2001年2月19日)

シーズンのツィクルス・テーマ(Leitthema)

ベルリンフィルは、アバドの時代になってから、各シーズン毎にあるテーマに基づくツィクルスを設定し、演劇、映画、朗読、展示など他のジャンルとも並行した演奏活動も行なっている。 これまでのテーマは、以下の通りである。 いずれ詳細について(演奏曲目・録音録画情報など)も、まとめられればと思っている。

1991/92 : プロメテウス (Prometheus-Zyklus)

1992/93 : ヘルダーリン (Hölderlin-Zyklus)

1993/94 : ファウスト (Faust-Zyklus)

1994/95 : ギリシア神話とアッティカ悲劇 (griechische Mythologie und attische Tragödie)

1995/94 : シェイクスピア (Shakespeare-Zyklus)

1996/97 : ベルク/ビュヒナー (Berg/Büchner-Zyklus)

1997/98 : さすらい人 (Wanderer-Zyklus)

1998/99 : 愛と死 (Liebe und Tod)  トリスタン編

1999/2000 : 愛と死 (Liebe und Tod)  地中海編

2000/2001 : 冗談としての音楽 (Musik ist Spaß auf Erden)

2001/2002 : パルジファル (Parsifal-Zyklus)   「ここでは空間が時間になる」

(2001年12月21日 更新)

過去のBPO情報

2000/2001 プログラム概要

2000年のヨーロッパ・コンサートと野外コンサート

1999/2000 プログラム概要


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