ベルリン・フィル情報


2000年のヨーロッパ・コンサートと野外コンサート

今年2000年、第10回目のヨーロッパ・コンサートは、既に ヨーロッパ・コンサートのページでご紹介したように、ベルリンで開催される。 アバドの指揮で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番と第9交響曲である。 協奏曲は当初、第1番と発表されていたが、バランス面を考慮して、より短い第2番にしたのであろうか。

Claudio Abbado  Dirigent
Michail Pletnev (Klavier)
Karita Mattila (Sopran),  Violeta Urmana (Alt),  Thomas Moser (Tenor),  Eike Wilm Schulte (Bas)
Schwedischer Rundfunkchor

Beethoven:   Klavierkonzert Nr. 2 B-Dur       Symphonie Nr. 9 d-Moll

問題は、これが果たして日本でちゃんと放送されるかどうかである。 昨年のように、BPOファンや音楽ファンを失望のどん底におとしいれて、9月になってから、間が抜けたように放送するといったことは、ご遠慮願いたいものだが、どうなるやら。

それから、6月のヴァルトビューネでの野外コンサートのプログラムも、公式HPで既に発表になっている。 指揮はケント・ナガノ。和太鼓の林英哲が登場するのも、話題であろうか。

6月25日(日)   20.30 Uhr

Kent Nagano  Dirigent
Eitetsu Hayashi  Wadeiko (japan. Trommel)
Susan Graham  Sopran
ピアノは未定

Leonard Bernstein  Ouvertüre zu "Candide"
George Gershwin  Variationen über "I got rhythm" für Klavier und Orchester
Maurice Ravel  La valse
Isao Matsushida  Hitenyu  (松下 功  「飛天遊」)
Toru Takemitsu  Musik aus dem Film "Ran"  (武満徹  映画「乱」の音楽)
Maurice Ravel  Daphnis et Chloe, 2. Suite
George Gershwin  Songs
Leonard Bernstein  "On the town", Three dance episodes

今年は、和太鼓が登場したり、日本人の作品も演奏されるようである。 このコンサートも、ちゃんとこの時期にきちんと放送していただきたいものだが。 それにしても、何となく、BPOが日本の放送局に、定期演奏会の放映を再開して欲しいとアピールしているような気がしないでもないが(^_^)、いかがであろうか。

なお、ケントは、このあと、6月28日に万国博会場のハノーヴァーで、メシアンの「トゥランガリラ交響曲」も指揮する予定になっている。

(2000年3月31日)

back / main