ボディーガードも同行した南米演奏旅行も終わり、いよいよ6月。 ドイツでは、今日から10月31日まで開幕する ハノーヴァー万博が、本日一番の話題でしょうか。
6月のBPOは、4〜6日が、パーヴォ・ヤルヴィの指揮で、 ペルトのブリテン追悼曲、ブリテンのピアノ協奏曲(アンスネス)、ショスタコーヴィチの第10交響曲。 パーヴォ・ヤルヴィは、今回がBPO初登場のはずだったものの、既に2月、バレンボイムの代役で登場し、「新世界」などを振っており、今シーズン、2回目の登場 (この人は、秋に大フィル定期で、ブルックナー4番を振る予定)。
10日と11日が、聖霊降誕祭モーツァルト・フェスト。 モーツァルト・フェストは、1999年から、BPOとリンデン・オペラとの共催で開始されたもので、オペラでは新演出上演を行い、コンサートでは、モーツァルトの作品の他に、シカゴ響とBPOが委嘱した新作も演奏するというもの。 今年は「ドン・ジョヴァンニ」(9日と12日)とトーマスの新作。 ちなみに、昨年は「フィガロ」とリーム。 来年は、「コシ」とブーレーズの予定。 10日は、トーマスの新作と、モーツァルトの声楽曲と交響曲第39番。 11日は、モーツァルトの「プラハ」、トーマスの新作、モーツァルトのピアノ協奏曲第25番の弾き振り。 当初は、バレンボイムのポスト・アバドを狙った動きと、私などは思ったりしたものですが、今後はどうなるのでしょうか。
さて、17〜19日が、ザンデルリングで、ブラームスの悲劇的序曲、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番(スタブラヴァ)、シベリウスの第2交響曲。 25日が、ケント・ナガノの指揮で、ヴァルトビューネの野外演奏会。 今年は幸い、日本でも生中継されるようです。 このあと、28日に、ハノーヴァーで、同じケントの指揮でトゥランガリラ交響曲。 ベルリンでの3月の演奏の再演ですが、 ここの情報 によると、ピアノはエマールでなく、イヴォンヌ・ロリオになる模様。
その他、問題の?スコルピオンズとの共演は、21日と22日。 会場(Preussag-Arena)などの情報は、下記に載っています。
Scorpions & Berliner Philharmonisches Orchester
このあとの南米への演奏旅行(BPOにとっては初めてとか)の前に、14日、 ケルン公演もあるようです。 3年に一度開催される トリエンナーレへの出演で、 ブリテンのセレナード、リーム、夜想曲(雲と祭)、ラ・ヴァルスが演奏され、テレビ収録もされるようです。 3年前のトリエンナーレの映像は、WOWOWでもいくつか放映されており(バレンボイム/シカゴとか)、今回のも、いずれ放送して欲しいものですが。
また、 ブエノスアイレスでのプログラムは、マーラー9番、ベートーヴェン6番・7番の2つ。 サンパウロがこの2つに、「新世界」、夜想曲(雲と祭)、ラ・ヴァルスの3つとなっているようです。
このあとが、南米への演奏旅行。 ブエノスアイレス(18, 19日)、サンパウロ(22, 23, 24日)、リオデジャネイロ(26日)で6回の演奏会が予定されているようです。 この演奏旅行については、ブレッターなどに記事が載り次第、ご紹介したいと思いますが、アルゼンチンやブラジルに行くのは、楽員にとっても楽しみなのでしょうか。 チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルも、楽団創立100周年記念ツアーとして、1993年10月上旬に、この3都市を同じ順番に回って、5回のコンサートを開催したようです。