9月は、華やかな芸術週間のマーラー・チクルスの一方で、インテンダントのヴァインガルテンが、2001年で辞任することが発表されたようです。 それから、私は全然知らない団体なのですが(どの程度有名なのでしょう?)、ロックバンド Scorpionsと、2000年のハノーヴァー・エキスポで共演することも、正式に決定したようです(演奏旅行の日程にあるように、来年の6月25日なのでしょう)。 ヴァインガルテンはこれに反対していた模様で、まあ、これも辞任の原因の一つなのでしょうか。 この演奏会、日本でもテレビで見れることを期待したいものです。 また、人気歌手のウード・ユルゲンスとのレコーディングも予定されているとか。 BPOもポピュラー路線を邁進?という感じですが、ヴァインガルテンには「マーケットに媚び過ぎ」と見えたようですね。
Dürfen Philharmoniker mit Scorpions spielen? (BPOは Scorpions と共演してもいいのか?)まあ、2000年になって、時代も移り変わっていけば、いつまでも旧態依然としている訳にもいかないのでしょうから、BPOの新機軸にも注目したいところではあります。 とはいえ、R.シュトラウスなどでは、いつまでもゴージャスなサウンドを聞かせ続けて欲しいものです。Philharmoniker rocken doch (BPOはやはりロックを演奏する。)
なお、後半の「大地の歌」については、簡単に触れられているだけですが、室内楽的な透明さに留意した演奏で、 最後の「告別」でのフルート、オーボエ、ファゴットなどによる自然を模倣したような音形の重なり合いは、奏者の自主性に委ね?、新境地を開いていたとか。 ヘプナーとポラスキーの両歌手も悪かろうはずがなく、 全体としては、なかなか感動的な演奏で、終演後は長い沈黙のあと、盛大な拍手だったようです。 録音があれば、一度聞いてみたいものではあります。
先日、長年、イングリッシュホルン(及びオーボエ)奏者を務めていたゲルハルト・シュテンプニクが75歳で亡くなったようです。 1924年生まれで、BPOには1946年の入団。 名手として名をはせ、シベリウスの「トゥオネラの白鳥」の録音では、必ず名前が載っていたほど。 定年になってもなかなか辞めさせてもらえず、68歳でやっと退団 (幸い、後任もドミニクという名手に恵まれた)。 闘病中の死亡だったようです。 下記に記事があります。 長年にわたる活躍に敬意を表しつつ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
Gerhard Stempnik tot