雑  感
2001年4月


シュパルゲルの旅
今回の旅行での最大の収穫は、何といっても、シュパルゲル(アスパラガス)。太くておいしいのですね。
出発前に、デュッセルドルフ在住の友人O氏から、ヨーロッパではちょうとシュパルゲルが旬の季節に入るので、 食べに行かないかとのお誘い。もちろん、即決(^_^)。 その後、氏から以下のようなメールが。
普通のSpeisekarteでは、Lachs mit Gemueseのように、 「肉or魚 mit 野菜」ですが、Spargelだけは「Spargel mit Lachs」とか「Spargel mit Rind」のように、肉や魚がBeilageのように書いてあります。それほど、ドイツの人たちは、Spargelを好んでいるようです。ちょうど、旬の始まったところですから、新鮮なものが食べられるでしょう。

というわけで、出発前から、「ファルスタッフ」以上に楽しみだったのが(^_^;)、シュパルゲル。 この季節、ヨーロッパには何度か滞在しているはずなのに、どうして今まで食べたことがなかったのか。 オペラやコンサートのことしか頭の中にないと、別の人生の楽しみを逃してしまうことになりそうですね。 その意味でも、友人には大感謝。

今回、晩にオペラもコンサートもない日が一日だけあって、その日(4月5日)は、 デュッセルドルフの Fischhaus というレストランで、シュパルゲルのスープ、シタビラメとシュパルゲルなどを、 サンセールのワインとともに賞味するという贅沢なひととき。 ヨーロッパに行っても、オペラやコンサートにばかり明け暮れていれば、 そもそも晩にレストランで豪華に食事するなどということは、ほとんどないわけで、 今回、こうして食事できたことは、やはり、冒頭にも書いたように、最大の収穫。 これに比べると、最後のザルツブルクの4日間は、付け足しみたいな感じも(^_^;)(_ _)。

ザルツブルクに行っても、シュパルゲルが気になり(^_^;)、食べれそうな店を見つけ、3日目の晩は、スズキとの盛り合わせ (なお、ザルツブルクでは、魚や肉料理は、Zanderfilet mit Spargel のように、書き方の順序がドイツとは逆だった)。 4日目の昼は、ハムとの盛り合わせ、という具合で、シュパルゲルを意識的に食べ歩いたのでした。

残念だったは、帰りの関空行きルフトハンザ便の飛行機。 はじめに配られたメニューには、洋食にシュパルゲルと書かれてあり、ようし、こちらを頼もうと楽しみにしていたのに、 いざ配給?が始まったら、すいません、和食になるのですが、とのこと。 うーむ、そんな後方の席でもないし(30番窓側)、結構、空席もあったのに。 というわけで、これだけが、ちょっと心残り。 たぶん、この恨みは、死ぬまで忘れないでしょう(^_^)。 最近のルフトハンザ、日本人の乗務員が増えてくるにつれて、サービスが手抜きになっているような気がするのですが、 どうなんでしょうね。 楽しみにしている小瓶のゼクトも、最近はケチっているのか、ほとんど配ってくれなかったし (わざわざ頼めば、大瓶から注いではくれるけど)。 睡眠時間中も、のどの渇きを、2〜3時間も我慢させられたし。

あと、これは、私があれこれいう筋合いのことではないのですが、一応、話として、ご参考までに。 ザルツブルク初日は、「ファルスタッフ」のあと、中華料理店「ハッピー・チャイニーズ」で食事。 私は1人だったのですが、私以外に2人連れの日本人客が二組。 一組には、何となく、評論家の山崎氏がいたのではないかなという印象。もう一組は、現地に留学している若い音大生風。 で、食事中、その二組には、シュパルゲル料理のサービスがあったのですが、 私のテーブルには、もちろん、そんなサービスはなし。 まあ、これまで何度か行ったことがあるとはいえ、店の常連というわけではないし、 私にサービスがなくても当然とはいえ、シュパルゲル目当ての今回の旅行の中では、いささか残念な話。 しかし、まあ、店としても、せっかく日本人にサービスしておいて、 どうでもいい残り一名の客に、こんな恨み言を書かれるとは思ってもなかったでしょうが。

という話はさておき、来年のイースターの情報、歌手等のデータも追加しましたので、 関心のある方は、 こちらをご参照ください。 来年も、もしまた行けたら、シュパルゲルを食べよう(^_^)。

(4月18日)

新学期もそろそろ本格的に始まると、あまり更新もできそうにないので、 とりあえず、簡単な感想を、 こちらに アップしておきました。 こんなつまらない音楽の聞き方しかできないのかと、 情けなくお思いになる方もおられるかもしれませんが、 どうか、ご勘弁ください。
(4月15日)

今月のBPO、まずイースター音楽祭への出演が一番の話題ですが、 近日中には、簡単な感想をまとめてアップしたいと考えています (でないと、なかなかアップできそうにもないので)。

そのイースター音楽祭、掲示板にも書いたように、ヴィオラ 1プルトでの女性の活躍が目立っていました。 「ファルスタッフ」ではレーザがトップに座っていたものの、 残りの3つのコンサートは、すべてダヌータ・ヴァスキーヴィッツという女性がトップに座って、頑張っていたのです。で、うち2回は、清水直子さんが彼女の隣に。 実は、クリスト退団の報と前後して、清水さんの入団が発表されたので、 てっきり、清水さんがクリストの後任かと思っていたのですが (そう考えたのは、私だけではないと思うのですが ^_^;)、 そうではなくて、最近、トゥッティから昇格したばかりのこのダヌータ女史が、 クリストの後任の第1ソロ奏者ということなのでしょうね。 清水さんは、よく調べてみると、ソロ奏者で入団ということのようですし。 とすると、シュトレーレの後任ということになるのでしょうか。 シュトレーレは、今年まだ54歳なのですが、どうするのでしょう。 まあ、ヴィオラの人事については、そのうち出る来シーズンの Vorschau か、公式ページで詳細がわかるでしょうが。

さて、イースター音楽祭(4月7日〜16日)が終わると、ベルリンで、 ラトルとアーノンクールのコンサート。 ラトルは 22, 23日と、ヤナーチェク「イェヌーファ」第2幕、ベートーヴェン「田園」、 アーノンクールは、27, 28, 29日と、モーツァルト「音楽の冗談」、ハイドン「熊」などのプログラム。 なお、アーノンクールの演奏会、Vorschau などでの当初の予定では、26, 27, 28日だったようですが、最近の公式ページでの情報によると、 このように1日変更されていますので、 もし行かれる方がおられましたら、ご注意ください。

まあ、この変更の理由を推察するに、やはり、「ファルスタッフ」のレコーディングでしょうね。 掲示板に書いたような事情で知った録音日程の予定が、 4月18, 19, 23, 24, 25日の5日間で計25時間。 イースターから戻って休む間もなくレコーディングが始まり、 20, 21日が、おそらくラトルのプローベ。 ラトルの本番2日目の23日にも、11〜15時と録音があり、 25日の11〜14時で、録音が終了。 で、25日のそのあとの時間と26日が、アーノンクールのプローベなのでしょう。 まあ、アーノンクールのコンサートは小編成でしょうし、 出番などはローテーションで調整するのでしょうが、 見た目には、なかなかハードなスケジュールですね。

(4月13日)

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