弦楽器
ファースト | セカンド | ヴィオラ | チェロ | バス |
---|---|---|---|---|
ブラッハー/安永 | タウビッツ? | クリスト | ? | シュトル |
木管楽器
フルート | オーボエ | クラリネット | ファゴット |
---|---|---|---|
パユ | マイアー | フックス | ダミアーノ |
金管楽器とティンパニ
ホルン | トランペット | トロンボーン | ティンパニ |
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? | クレッツァー | ゲスリング | ゼーガース |
トロンボーンはマーラー4番には出番がなく、ベリオだけですので、念のため。
第2ヴァイオリンはヴェストファール(白髭を生やした大変に雰囲気と趣きのあった人で、フルトヴェングラー時代から在籍した団員で最後の一人となった)の後任のタウビッツでほぼ間違いないと思います(ジルヴェスターでもトップだったし)。
ホルンはザイフェルトの後任の Maskuniitty の可能性が高いですが、まだ自身がないので、
保留ということで。
ついでに打楽器ですが、左からミュラー(鈴)、シンドルベック(鉄琴)、?(シンバル)、シュルツ(大太鼓)と並んでいて、本来ならレムベンスもいてもよさそうなものですが、彼の後任に決まったという新人(アカデミーの学生)が出演していたのかなとか思ったりしました。
ベルリン・フィルのマーラー4番というと、今回の放映の他に、1991年12月にシャウシュピールハウスでハイティンクが指揮した演奏も残されていますが(フィリップスよりLDが発売された)、こちらではコンサートマスターがシュピーラー、ホルンがザイフェルト、コントラバスがツェペリッツといった陣容で、これまた一見の価値以上のものがあるのではないかと思われますので、ご紹介まで。
さてこれ以外に最近、私にとって興味深かったのは、3月1日にFMで放送されたシュタイン/バンベルク交響楽団のリンツでの昨秋の演奏会のライヴ録音。 このコンビのドイツ演奏旅行にベルリン・フィルを退団したティンパニのフォーグラーが参加したという情報を、先にフォーグラー近況でお伝えしましたが(情報源はN響の指揮で来日したシュタイン自身で、彼もフォーグラーのプレイを絶賛していたらしい)、 この録音を聞いてると、ティンパニの音はどうも90%以上、ほぼフォーグラーに間違いないように思われます。 前半のメンデルスゾーンの第1交響曲、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番でも、その存在感はさすがでしたし、圧巻は最後の「ツァラトゥストラ」。冒頭を聞いて思わず涙が出そうになりました。 「ツァラトゥストラ」はしっかり録音しましたが、全体としてシュタインらしい落ち着いた曲の運びで(最後の方の盛り上がりは録音で聞いてると、ちょっとゆっくり過ぎるかもしれませんが)、なかなかいい演奏だったのではないかと思います。 ティンパニ奏者一人が、オケ全体を引き締めた例としては、ゾンダーマン(ドレスデン)のN響での例もありますが、昨秋のベルリン国立歌劇場来日公演に参加したベルリン・フィルのゼーガースも見事でした。 「ワルキューレ」第2幕の「死の告知」の場面のソロでは、すっかりティンパニの音に聞き惚れてしまい、舞台上での出来事(ジークムントの顔が白塗りになる)をうっかり見逃すところでした。
この日は、あとイースター音楽祭に備えて、楽譜などもいくつか購入しました。 「ボリス」はドーヴァーのスコア。もちろんこれはリムスキー=コルサコフ版で、やはりずいぶんと違いますね(まだ最初しか見比べてませんが)。 あとタルコフスキー演出のLDも購入したものの、じっくり見る時間があるかどうか。 あとヤンソンスが指揮するカラヤン追悼演奏会で、アルプス交響曲の前に演奏されるショーソンの 「愛と海の詩」のピアノ伴奏譜。 当日歌うマイアーのCDが1200円でEMIから出ていて(ムーティ指揮)、これは購入していたのですが、音でだけ聞いても、今一つつかみ所がなく、楽譜も購入してみたという訳です。 それで理解が深まったという訳でもないのですが、この中の「りらの花咲くころ」の歌の旋律には、何となくはまれるような気もしてきました。 単独でも演奏されるそうですね。せっかく聞きに行くのだから、少しでも感動を深められればと思っているのですが。 あとアーノンクールのLDでベートーヴェンの交響曲のリハーサル風景の収録されたもの(4000円の限定盤で、これも先の「ボリス」同様に地方ではもはや入手困難)。 彼は今回は「英雄」を演奏する訳ですが、やはり事前にこの録画を見ておいてよかったと思わされる素晴らしい内容でした。「英雄」が最初の方だけなのは、少々残念ですが。
さて、昨晩、小濱妙美(こはま たえみ)ソプラノリサイタルが、香川県県民ホール小ホールで開催されました。 800人程のホールですが、ほぼ満席でした。 小濱さんは、香川県出身で、昨秋の新国立劇場のオープニング・シリーズでの「ローエングリン」で、エルザを歌われた方です。 地元でのリサイタルも、ほぼ1〜2年に1度はされていて、いつも楽しみにしている次第。 昨晩は、前半にヴォルフ「ゲーテ歌曲集」からミニヨン関連の歌をまとめて数曲、それからムソルグスキー「子供部屋」と題された歌曲集を歌い、最近の境地を聞かせてくれました。 後半は、「アイーダ」と「トスカ」からのアリア(勝ちて帰れ、歌に生き恋に生き)をダイナミックにたっぷりと歌ったあと、女声8名、男声5名の合唱(お弟子さんが中心のよう)をバックにやりたい放題(^_^) まず「メリー・ウィドウ」のワルツやヴィリアの歌で、舞台演出も入れてオペレッタの雰囲気を盛り立て、続く同じくレハールの「ジュディッタ」からの歌では、踊りやタンバリンなども交えての熱演。 プログラムの最後は、落葉松(小林秀雄)をバックコーラス入りで。 アンコールもガーシュイン「サマー・ターム」(これもステージ裏から合唱の声)、続いての「カルメン」のハバネラでも合唱が大活躍で、カルメンが客席の通路で歌いながら男性とやり取りする場面には客席からも大爆笑。 それから、サウンド・オブ・ミュージックの最後の歌(お姉さんが混声合唱用にアレンジしたとか)では、ステージ上の合唱の人に、一人一人握手。 最後の日本歌曲(曲名不詳 ^_^;)を全員合唱という形で歌い、リサイタルが終了。 今までのリサイタルでは、もっとも雰囲気がなごんだものとなりました。
この小濱さん、1993年9月にブラウンシュヴァイク歌劇場の「タンホイザー」でのエリーザベトでドイツ・デビューを果たしています。 その時の契約書を私が訳させていただいたりもしたのですが(文化庁や藤原歌劇団に提出するとか)、私にとって有り難かったのは、このドイツ・デビューを観に行くということを口実にしてドイツ旅行を計画することができたことでした。 小濱さんの舞台を観たのは、9月10日のプレミエと14日の2回目の上演の2日だったのですが、 それ以外の日には、5日と6日のベルリン・フィルのシーズン開幕演奏会(メインはアバド指揮の「悲愴」)、8日のヴィーンでの「ワルキューレ」、 9日のミュンヘン・フィルの開幕演奏会(しかも創立100周年記念の特別演奏会)でチェリビダッケ指揮の「展覧会の絵」、12日の同じコンビによるブルックナー8番、15日のシルマー/ベルリン・フィルの家庭交響曲...... ということも思い出しながら、またまた感謝の念を新たにした昨晩でもあった訳です。
さて今後の更新予定ですが、情報のページに今年のイースター音楽祭の概要を明日にでもアップする予定です。 またその後は、昨年のイースター音楽祭の報告を、今年のが始まらないうちにアップしておこうかと準備を進めておりますので、今後ともよろしくお願いします。
さてこのザルツブルクのイースター音楽祭も間近に迫ってきましたが、本日、安心のために「地球の歩き方:ウィーンとオーストリア」を購入してしまいました。 巻末にはヴィーンのオペラとコンサートのスケジュールまで載っていて、なかなか充実してきているようです。 で、一番有益だった情報は、特にオーストリアに限った話ではないのですが、2000年までのキリスト教祝祭日一覧表。 今年のイースターの日曜は4月12日、翌13日(月)に音楽祭最終日の「ボリス・ゴドゥフ」観劇。 そして来年1999年のイースターの日曜は4月4日とのこと。 とすると最終日の「トリスタン」公演は4月5日になるのかなと。 これだったら、春休み中なので、何とか見に行けるのではないかと密かに安堵した次第(^_^;) (だいたい、この音楽祭の会員に昨年からなったのも、怖いもの見たさ(^_^)で、来年の「トリスタン」を見ようかと思ったのが、そもそもの動機だったし。) で問題は、この先の2000年で、イースターの日曜が何と4月23日だとか。 「シモン・ボッカネグラ」をやる年のようですが、これは、さすがにちょっと不可能ですね。 今年ですらちょっと(というか、かなり)無理して出かけるというのに。 まだだいぶ先の話ですが、どなたか、代わりに行っていただける方(チケットを引き取っていただける方)を募集するかもしれませんので、その際にはよろしくお願いします。